結婚は幸せになるためにするもので、不幸せになるとわかって結婚する人なんていません。でも、夫婦になって家庭生活を送るようになってから、「相手選びをしくじった」と気づくケースは後を絶たず…。離婚経験者が語る【幸せな結婚をするために避けたい人】の特徴とは?
「好きだから仕方ない」と許している部分がある
好きな人の欠点は“あばたもエクボ”に見えるので、ある程度は許せるはず。でも、本当は許せないレベルなのに、「好きだからまあいいか」と許している人は恋人止まりになってしまうでしょう。
なぜなら、恋心で自分の本音を何とかごまかして一緒にいるだけだから。好きな人を嫌いになりたくないと、かなり無理のあるイメージ補正がされているので、恋心が少しでも薄れれば「大好き」は瞬時に「大嫌い」に変わってしまいます。
冷静に考えれば、そのお相手には失望に値するマイナスポイントがあるのです。そして、欠点をスルーできるほど寛容な恋心はそう長くは続きません。恋人としてはまだしも、結婚相手には不向きでしょう。
生涯のパートナー選びにもっとも重要なのは、恋心のピークを越えても共に生活していけるかどうか。一緒にいるために恋愛感情で自分を鼓舞しなければいけない相手には、やっぱり限界を感じるはずです。
また、私は離婚経験者ですが、「子どもが生まれたら夫は変わるはず」「転職すれば気持ちを入れ替えてくれるだろう」という期待はほとんど期待で終わります。成人男性の価値観、人生観はまず変わりませんし、妻の気持ちを汲んで夫が変わる努力をしても1か月で元に戻ります。変わってほしいと思うところが少なく、ありのままを愛せる人を選ぶことが大切です。
一点集中タイプの彼女大好きマン
恋人同士であれば、彼女である自分よりも仕事や男友達を優先する彼氏に不満を抱くかもしれません。でも、結婚相手となると頼れる友人が多く、さまざまな方向に興味を持つタイプがいいでしょう。「奥さんが一番」と妻だけに執着したり、仕事以外に関心を持てなかったり、あるいは交友関係が狭く薄かったりする人は結婚後に頼りなさを覚えるはずです。
夫婦は唯一無二の味方としてタッグを組み、世間そのものと向き合い戦うコンビです。人生をたくましく生き抜くパートナーとしては、“武器”をたくさん持っていたほうが良いに決まっています。
視野が広く好奇心が旺盛だと、価値観が柔軟で物事を多角的に見ることができます。また、人が好きで友だちが多いタイプは困ったときに助けてもらいやすく、何もしなくても棚ボタ的ラッキーを受け取りやすいでしょう。
しかも、結婚して数年も経てば、夫婦でベッタリする機会は恋人同士だったころより減っていきます。妻としては「亭主元気で留守が良い」と思うようになり、意識が外に向いている夫とはちょうど良くバランスが取れるのです。
ただし、現実逃避するために外出してばかり…というのは本末転倒。私の元夫は結婚生活がギクシャクし出して家に寄り着かなくなり、問題を解決するための話し合いにも消極的でした。意識は外向けであっても、夫にはそもそも家庭を守り夫婦関係を良く保つことに前向きであってほしいものです。
真面目さより、受け流せる適当さが大事
真面目で誠実な彼氏は有力な夫候補になりますが、真面目すぎる人は逆に結婚生活でつまずきやすくなります。「こうしなければならない」と偏った思い込みにとらわれて身動きが取れなくなるでしょう。小さな失敗が命取りになるかもしれません。また、そういうタイプと一緒に生きていくのは堅苦しく、疲れることが多いはずです。
それよりは、「これでうまくいかなかったら別の方法を試せばいいじゃない。それでも失敗したらやめればいいんだよ」くらいにゆるい人のほうが、夫婦として長く一緒にいられます。つらい状況を迎えても気持ちがラクになり、悲観することなく前向きに日々を送れるでしょう。
人生は山あり谷あり。常識をしっかり守って生きることすら難しい場面もあるはずです。まっすぐ前だけを見ている人より、多少よそ見をしている人のほうが、トラブルの種に気づきやすく困難を乗り越える術に長けています。
しかし、私が離婚した元夫のように、問題の核心を見据えることなく「どうにかなるさ」と楽観するのは家庭が崩壊する元になります。適当であっても、物事の本質は見過ごさない人が夫としては理想的でしょう。
結婚は離婚しない限り永遠に続くもの
恋愛と結婚は違うとよく言われますが、一番の大きな違いは結婚が離婚しない限り永遠に続くものだということ。また、恋愛の判断基準は「好き・嫌い」であるのに対して、結婚の判断基準が「一緒に生活していける・いけない」である点も大きいでしょう。
婚活では、60代を迎えたときの結婚生活を具体的に考えることで、相手選びの基準が変わるかもしれません。夫にふさわしいのは男性として魅力的かどうかより、一人の人間として尊重できることが大事です。
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※ 2021年12月20日作成