銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、好意的な態度を取ってくる職場の男性のことが気になり始めた36歳既婚女性。気持ちを抑えられず困っている彼女に、佑雪さんのアドバイスは…?
お悩み:「既婚者ですが、職場の男性にドキドキしてます」
【クラブ佑雪】vol. 267
同じ職場の男性から、小学生男子がからかうようなことをされてるうちに、だんだん気になってしまいました。私は既婚者だし、一線を引かれてるのは感じていますが、どきどきしてしまってます。このままハマってしまうのはまずい! と思い、どうにかしなければと思ってテレビでアイドルを見たり、夫とデートをするようにしていますが、一向に改善されません。もういい歳して何をふわふわしてるのだろうと自覚はあるのですが、なかなか折り合いをつけられず困っています。
(みな 38歳既婚 働く主婦)
「エロい妄想で、婚外恋愛を封じる!」
あ〜そういうお年頃なんですよね〜。アラフォー既婚者は男女ともにやばいです。心身ともにまだまだ現役なのに、既婚者というだけで、ちょっと“退役感”を感じてたりするじゃないですか。そこで異性から“君、まだ現役だよね? 僕は気にしてるよ”的なアピールを喰らったら、そりゃ、ふわふわもしちゃいますよ。罪な方ですね〜、その職場の男性は。
ここで、ご相談者さまが寂しくて寂しくて悶々としてると、危険度はさらに増します。また、お相手男性にお金と時間があると、危険度はさらに10倍に! いかがですか? その方、お金と時間もてあましてませんか?
不倫って寂しさ、お金、時間が揃うと成立しやすいですからね。逆にどれかが欠けても成立しにくい。一瞬しても長くは続かないっていう法則がありますから。そのへん、どうなのかな? と思いまして。欠けてれば、そこまで心配しなくてもいいんじゃないですかね? お金じゃないの! とかって言ってもですよ? お金をケチって、ホテル代割り勘とか、ホテル代ケチって車中とかアオカンとか、食事も行かないとかね。そういうのが続くとすべてが色褪せてきますからね。で、こういうセコい話、ほんと、よく聞くんですよ。“私が不倫をやめたワケ”として。でも、逆にセコいから不倫をやめられるってことですから、セコいのもありがたいのかもしれませんけどね。
なので、ふわふわを鎮める方法としてはですよ? 今、「この人、絶対、私に気があるよね? お互い独身だったらデートとかしちゃってたのかな? っていうか、もし、この先に進んだら…きゃー私のバカバカバカ♡」みたいな妄想してるわけでしょ? そういう妄想、全然していいです。毎日の生活が潤うから。ただ、妄想をそこで止めるんじゃなく、そのもっと先まで拡げてほしいんです。それも具体的に、細かく。
たとえば、こんな感じで。「偶然、会社の帰りが一緒になって、なんとなく歩いているうちにそういう雰囲気になって、ホテルへ。夫以外の人に肌を見せるなんて、初めてのことで濡れに濡れちゃって、大興奮! でも、夢の時間って儚いのよね。家に帰らなきゃって支度してると、彼がおずおずと『ホテル代、2千円だけもらっていい?』って、確かにうちの会社は給料よくないし、彼の子どもは今、中学生で塾代が大変らしいから、月のお小遣いは2万円だって聞いてたけど、初めての逢瀬くらい、男性が全ゴチしてくれてもよくない?」と。彼に腹を立てて、嫌いになるところまで思いを至らせていただきたいのです。でね、現実もだいたいこんなもんですから。実際は「ホテル代、3千円だけもらっていい?」かもしれませんが、そういう誤差程度の違いしかないはずです。現実ってね、甘くないんですよ、そんなに。
例としては金銭面でのがっかりパターンを上げてみましたが、セックス面でのがっかりとか、工夫すればいろいろ思いつくと思います。とにかく、彼という男性にガッカリするような妄想をしてください。それでだいたい、なんとかなりますから、頑張ってくださいね!
【お悩み募集しています。こちらからどうぞ!】
※ マガジンハウスの会員登録をしていただくことになります。
藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。
©Olena Ruban/Gettyimages