ステイホームでクローズアップされてきた夫の変なところ……。こちらの常識が通用しない、そのサマはまさに宇宙人。どうすれば心地よく一緒にいられるの? その答えは元祖・宇宙人ダンナを転がすスゴ妻に! 〝モヤッと〟に効く薬、ありますよ。今回は西村ゆかさんに伺いました。
▼あわせて読みたい
目次
夫婦関係もビジネスと捉える、西村ゆかさんの対処法
自分自身も価値観は変わっていくから「わかり合えないのが当たり前」
もともと赤の他人同士、わかり合えるほうが奇跡です。近しい人だからといって感情の押し付け合いはNG!ビジネスライクに接することで上手くいくことも。
西村ゆかさん WEBディレクター・翻訳ライター
東京都北区出身。Yahooを経て独立。2015年よりフランス移住。鋭い観察眼と冷静な判断力を生かしたツイートも人気。Twitter:@uekky
「論破王」ひろゆきの知られざる姿をおもしろおかしく赤裸々に描くコミックエッセイ。『だんな様はひろゆき』¥1,100/朝日新聞出版
「家族」ではなく 「クライアント」と思えば 夫の意味不明な言動にも前向きに対応できます
私たち夫婦はコロナ前から仕事柄、二人とも自宅にいるので、生息スペースをある程度離すことでバランスを保ってきました。家族だからといっていつでも話しかけていいわけではないので、同じ部屋にいながらLINEやSkypeで話すことも。
特に、揉めるとラチがあかなくなるので、そんな時はLINEに移行します。夫はヒートアップすると角の立つ言い方をしがち。論破モードに入ると面倒なので、大きな諍いになる前に議論の場をテキスト上に移すんです。
口喧嘩の時って、つい「今この喧嘩に勝ちたい」と思ってしまい問題の本質を見落としがちですが、衝動的な物言いを避け、文字に起こすことで〝何を解決したいのか〟を明確にできます。お互いのタイミングで冷静に対応できるのもメリット。
実は、「今すぐに解決しなければいけない問題」なんて滅多にないし、家族間の問題なら尚更時間をかけるべきです。意味不明な夫の言動には「この人はなぜこうしたの?」と興味を持って話し合い、理解ができたら〝案件〟として保存。そうすると次に同じことをされた時に対応できるんです。家族と思うと腹が立ちますが、難しいクライアントと思えば意外とできます。
気が合わないのになぜ一緒にいるの? とよく聞かれますが、面白い人で、飽きないんです。観察していると彼なりに良い方向に進もうと考えてくれていたり、私が知らなかったものを見せてくれたり。一緒にいて自分自身も変われる感覚があるから、共に歩み続けたいんです。
撮影/吉澤健太 ヘア・メーク/只友謙也(P-cott) イラスト/wako 取材/竹永久美子 ※情報は2023年1月号掲載時のものです。
おすすめ記事はこちら