銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、彼氏の自慢話にうんざりしてしまったという33歳女性のお悩み。褒めてあげるのも疲れてしまったとのことですが…。佑雪さんが、男性が愛する女性に共通して求めているものが何か、ズバリ回答してくれます!
お悩み:「彼氏の“俺すごいアピール”を封じ込めるには?」
【クラブ佑雪】vol. 326
彼氏の“俺すごいアピール”を指摘したいです。「自分で言うのもなんだけどさ」を枕詞に俺すごいトークをしてきます。話したことを覚えていないのか同じ内容だったり、別のことだけど中身一緒(上司に言われたこととか)の内容です。疲れるので負担だということを気づかせたいのですが、ストレートに言うと絶対にスネるので、ベストな伝え方をご教示ください。
自己肯定感低めな彼氏なので、私にすごいと思われたいんだろな~。褒められたいんだろな~ってのがわかる感じです。私も褒めてあげたらいいのかもしれませんが、何回も同じことで褒めるのに疲れてしまいました。やさしく、的確に伝えたいです。無理を言いますが、よろしくお願いいたします。
(なぁ 33歳未婚 会社員)
「自分が成長するか、彼氏を育てるかの2択」
いやぁ、元ホステスの立場から申し上げるなら、こんなラクなお客さま、いませんよ! 接客業って、お客さまが喜ぶボタンを押すのが仕事なんですが、そのボタンがどこにあるか、探すのがすごく大変。なので、自分から自慢話をしてくださる、つまり、「ボタンここだよ!」って教えてくださるなんて、ありがたさしかありません。彼女目線からしても、そこさえ押せばご機嫌だなんて、すばらしい彼氏じゃありませんか! 違います?
でも、疲れちゃったなら、仕方ないですね。ズバリ、申し上げましょう。ご相談者さまにはホステスの才能はありませんっ! って、別にどうでもいいか(笑)。でもな、でもな〜もったいないな〜。「自分で言うのもなんだけどさ」だなんて、かわいいじゃないですか。わたくし思うんです。これ、ご相談者さまはもううんざりなんでしょうけど、もし、彼が自慢してこなくなったら、ある種終わりってことじゃないですか?
「自己肯定感低めな彼氏なので、私にすごいと思われたいんだろな〜」って、おっしゃいますが、自信満々の成功者だって同じですよ? 銀座のクラブなんて、日経新聞に毎日名前が出てるような成功者(と一部の詐欺師)の自慢を聞く場所ですからね。自慢を聞いてほしくない男性なんて、いません。それはどんな男性でも、胸に一抹の不安を抱いているからです。それが男性なんです。その一抹の不安を埋めたい。それが男心なんです。で、どうせなら愛する女性に埋めてもらいたいんですよ。だから、ご相談者さまに聞いてほしい。魂の叫びです。褒めるくらい、ダメなのかな? そっか、ダメか。ダメなんだよね。わたくしとしては、ご相談者さまには惜しげなくじゃんじゃん彼を褒めて、むしろ、楽しみながら褒めて、もうひと回り、懐の大きな大人の女性へと成長していただきたいのですが、しょうがないですね。
もし、自慢が禁止されたら、彼は聞いてくれる人を新たに探しに旅に出てしまうかもしれません。わたくしへのご要望は、そういうことなしに、穏便に彼の自慢を封じるアドバイスをってことなんですよね? 難しいなぁ。どうしましょうねぇ。
わたくしからの提案は、彼が自慢してくる前に、「いつも本当にかっこいいね!」「いつも一緒にいてくれて、ありがと♡」「だーい好き♡」みたいな感じで、褒め&感謝&好き好きっていう先制攻撃を仕掛けちゃうって、どうですか? 聞きたくないなら、自分からどうでもいいことでいいから、プラスの言葉を浴びせかけちゃう! それもギュッとハグしたり、頭なでなでしたりのボディタッチ付きで。
彼に限らず、男性はいくつになっても女性に求めるのは、5歳の男の子と一緒です。5歳の男の子と思って、かわいがってかわいがって、かわいがりまくると、いい子になります。いい子になると、こちらの言うことも聞いてくれやすくなりますから、いい子になったタイミングで「それ、前も言ってたね。すごいね。ちゃんと覚えてるから、もう言わなくても大丈夫だよ。ずっとすごいと思ってたし、今も思ってるよ」と伝えてみましょう。それでも彼はまた、褒められたくて前と同じことを自慢するでしょう。そしたら、もう一度、同じことを言ってあげるのです。いい子にしてから。自慢しなくなるまで、それを繰り返してあげてください。自分の思い通りに彼を動かそうと思ったら、愛情と忍耐が必要です。子育てと一緒です。そう思って、彼を育て上げてくださいね。2人の未来、応援してます!
【お悩み募集しています。こちらからどうぞ!】
インスタでもお悩み募集中!
マガジンハウスの会員登録からのお悩みはこちらから。
藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。
©polkadot/Adobe Stock