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「友達みたいなカップル」は別れがち…? 関係を壊す原因と「愛され女性になるテクニック」

彼とは元々友達から付き合うようになった。こんなカップルがよく抱えるトラブルに、2人で競争してしまうという問題があります。ゲームの話なら良いのですが、日常的に相手と自分で優劣をつけあう恋人関係は、残念ながら上手くいきません。やっかいな競争心はどうして生まれるのか、代表的な解消方法とあわせ、紹介します。

ずっと愛される関係を築く! 友達彼氏との関係がギクシャクした時見直したいこと

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【おおしまりえの恋愛道場】vol. 250

友達関係から発展し、恋愛をスタートさせる人が一定数います。男と女といった関係の前に、人と人の信頼関係があるって、なんだか素敵ですよね。でも、こうした友達関係から恋人になった場合、ある日突然ギクシャクし、最悪の場合別れに繋がるケースがあります。
そこに隠れているのは何なのか。今回は、友達彼氏との関係が壊れる理由と、長く愛し合える関係を築くためのポイントを解説します。

友達カップルは普通のカップルと何が違う?

友達カップルと普通のカップルで大きく違う点は、親しくなるキッカケが恋愛ではなく友情である点です。友情というのは、男女といった性別を超え、信頼関係や人柄へのリスペクト、仲間意識などが存在します(ただし、恋愛に発展することを最初から期待していた友情関係は除外します)。

友達カップルの良い点は、付き合うまでに信頼関係やコミュニケーション関係が築かれているため、交際後もスムーズに関係を深められる点にあります。
ただしデメリットもあります。1つは、付き合ったものの友達色が強すぎて、どうしても男女関係がアッサリしてしまうことです。例えばスキンシップが不足気味になるなどは、友達カップルのよくある問題でもあります。

友達彼氏との関係が崩れる理由

友達カップルは一見すると順調に愛を育めるように見えますが、恋人同士になったところ、歯車が合わなくなるケースが多く存在します。理由の1つが、恋人と自分の間に「競争心」が芽生えるケースです。

これは同級生や同僚といった、横の間柄での友達カップルによく起きることです。そもそも同級生や同僚は、スタート時の立ち位置は同じです。こうした「同じ要素」が親近感へとつながるのですが、同じというのは、裏側に競い合う心、すなわち競争心が隠れているものです。いつか立ち位置に差ができたとき、人によっては隠れていた競争心がムクッと出てきます。これが友達カップルの恋愛を壊すことにもつながります。

例えば同僚同士なら、あなたが先に重要なプロジェクトに抜擢されたとか、年収や昇進に差が出たなどは、仕事に本気の男女ならプライドを刺激する要素になります。
また、一見して差とは感じられないケースもあります。例えば、「自分の調子が良いときに彼の調子が悪い」などは、目に見えた差がなくても、置いていかれたと感じた方は、嫉妬心を募らせることがあります。
過去に聞いた話では、彼女が趣味の資格を取得し充実した毎日を送っていたら、「楽しそうでいいね。それ何の役に立つの?」と彼がチクチクと嫌味を言うようになったケースもありました。

こんなとき、女性としては「彼が競争心を出してした」と感じるかもしれません。でも、競争心というのは、そもそもご自身の中に競い合う心があるから、相手のアクションに反応しているとも言えます。
こうした関係になると、まずは気づいた方が競争を辞めることが重要になります。その方法は後述しますが、競争関係に明るい未来はないことだけはお伝えしておきます。

友達彼氏との関係を長く愛される関係にするには

友達から始まった恋愛に競争心が芽生えてしまった。または、彼があなたに突っかかってくるようになった。そんなとき、この関係を良くするためにどんな取り組みをしたら良いのでしょう。ポイントは競争心を手放し、対等な男女関係に形を変えていくことです。具体的に、3つの取組みを紹介します。

彼の言い分をすべて受け入れていく

競争関係になったとき、あなたの心には彼に対する反発心が生まれているのではないでしょうか。

などなど、色々不満はあるでしょう。その主張も分かるのですが、まずは相手のことをそのまま受け入れましょう。反発したくなるかもしれませんが、ゆっくり時間をかけ、彼の言い分をそのまま受け止めるのがポイントです。

なぜ納得できなくても、受け入れていくことが大事なのかというと、恋人はあなたを映す鏡だからです。彼が競争したり反発したりしているということは、あなたの中にも、同じような競争心があるということです。また、彼の仕掛けた競争に乗るということは、その時点であなたも競争を始めたとも言えます。

私達は他人を変えることはできません。だからこそ、彼が自分と競い合っているなと感じたら、まずは自分の中に競争心があることを受け入れて行くことが大事なのです。

彼の成功は自分の幸せにする

例えば、ギクシャクした関係のキッカケが、彼の成功や成長だった場合、あなたの中にはモヤモヤが募っているかもしれません。でも、このモヤモヤの正体は競争心です。競い合っていなければ、好きな人の成功は嬉しくて喜ばしいはずです。それがモヤモヤするということは、彼とあなたは競争関係に陥っている証拠です。

こうした状態を抜け出すために、意識的に相手の幸せを自分の幸せとして、積極的に受け取っていく練習をしましょう。彼の昇進や成功、喜びや成長、これらは全部パートナーであるあなたの幸せでもあります。
抵抗感がもし湧くならば、そのつどネガティブな気持ちを観察し、消化するまで時間をかけて味わいましょう。
パートナーシップとは、競い合ったり刺激を与え合ったりするのではなく、お互い分かち合っていく関係です。彼の幸せも不幸も分かち合い、辛さは半減させ、幸せは倍増させる。そのためにも、相手の幸せを自分の幸せとして、受け入れていく必要があるのです。

彼を頼って幸せにしてもらう

対等な関係を築いているカップルほど、「相手に幸せにしてもらう」という感覚は薄いものです。「相手に幸せにしてもらう」という発想は、一見すると依存的で良くない印象に感じるかもしれません。でも、自立した女性ほど、実は彼を頼るのが苦手で、その結果として自分のペースや自己成長に意識が向き、競争心を強く持つケースもあります。

愛し愛されるパートナーシップというのは、物理的にも精神的にも、お互いが相手を支え合っている状態(相互依存状態)と言われています。
つまり、自分が自分だけを支えている状態は、言い方を悪くすれば自分のペースに固執している自立状態と言えます。

こうした状態から脱するためには、「彼を頼って幸せにしてもらおう」という、委ねる姿勢がポイントになります。今まで依存的な生き方をしている人がこれをやると、彼にはさらに負担がのしかかるのですが、今まで自分のことは自分で処理していた自立タイプの女性なら、こうした適度な寄りかかる態度は、彼との関係をより親密なものへと発展させます。

友達カップルの問題として良くあげられる競争心。みなさんは少し自分ごととして理解が深まったでしょうか。競争心を抜け出すと、彼との繋がりをさらに感じ、幸せが広がる感覚が得られるといわれています。
目に見えない話は少し難しく感じるかもしれませんが、やっかいな競争心から少しずつ卒業できるよう、前進していきましょう。

おおしま りえ/恋愛ジャーナリスト

10代より水商売やプロ雀士などに身を投じ、のべ1万人の男性を接客。本音を見抜く観察眼と、男女のコミュニケーション術を研究し、恋愛ジャーナリストとして活動を開始。私生活では20代で結婚離婚を経験した後、現在「女性自身」「週刊SPA!」など大手メディアを中心にコラムを執筆中。

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