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[働く世代が読みたい本]見識が深まる!“日常がちょっぴり楽しくなる本”3選

働くBAILA読者に推したい3冊を厳選! ゆる言語学ラジオの水野太貴さんは“日常がちょっぴり楽しくなる本”を紹介してくれました。

日常がちょっぴり楽しくなる本

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『認知症世界の歩き方』
筧裕介著 認知症未来共創ハブほか監修
ライツ社 2310円
認知症の当事者約100名にインタビューを行い、心身の状況を解説した一冊。「なぜ外を歩き回ったり、ついさっき起こったことを忘れるのか? 人間の行動の謎に迫っていく良書です」

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『発酵文化人類学』
小倉ヒラク著
角川文庫 880円
「日常の食生活に根づいている発酵について、文化人類学を学んできた著者がこの上なく魅力的にナビゲートしてくれる本。分厚い一冊ですが、語りかけるような文体でとても読みやすいです」

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『きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集』
水野太貴著 吉本ユータヌキ絵 今井むつみ監修・解説
KADOKAWA 1650円
子どもの言い間違いから考察を広げる言語学の本。「間違えるのはお利口だからということがわかるはず。子どもとの接し方が変わる一冊です。親子で一緒に読むのも楽しいかもしれません」

見識が深まる=お得! 読書ってポイ活に近いのかも

僕にとって本を読むのはポイ活をするようなものなんです。毎日の生活で“今、これについて詳しく知ったら今後の人生がもっと楽しそうだ”と思った本を見つけたら、慌てて読んでいて。お得なキャンペーンに飛びつくのと、あまり変わらないんじゃないかと思うんです。

今回選んだ3冊も、読めば日常の見方が豊かになるものばかり。『認知症世界の歩き方』は、当事者はどんなことを感じているのか、という大切な視点を読み手に与えてくれる良書。『発酵文化人類学』は、僕たちの日々の食事に欠かせない発酵への理解が深まり、食べることが楽しくなってきます。そして手前味噌ですが『きょう、ゴリラをうえたよ』も、ぜひ。小さな子の言い間違えが可愛く、そして鋭い言語感覚を持っていることがわかる一冊です。

どれもいわゆる教養書といわれるジャンルに入る本ですが、読みやすい言葉で書かれており、楽しく読み終えることができると思います。ポイ活的読書、よかったら挑戦してみてください!

撮影/田村伊吹 取材・原文/石井絵里 撮影協力/UTUWA ※BAILA2025年2・3月合併号掲載

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