斬新で面白いアイデアを思いつく人は、もともとセンスがあるから…と、考えることを諦めていませんか? それは大きな間違い。アイデアや企画のノウハウを教えるセミナーが人気の加藤昌治さんが、アイデア発想の3つのヒントをお教えします!
感度が高い女子こそ、アイデア上手になれる!
「アイデアは魅力の源泉」と話すのは、広告会社に勤める傍ら、発想法を紹介している加藤昌治さん。「アイデア=企画だと考える人がいますが、それは間違い。私はよく、アイデアが企画に変化すると説明しています。非現実的なこと感度が高い女子こそ、アイデア上手になれる!も、トンガっていることも、何でもOKなのがアイデア。それを丸めながら、実現可能な状態に落とし込んだものが企画です。最初から制限をかけて企画を考えようとしてしまうからアイデアが浮かばないと悩むんです。まずは、自由に発想してみることが大切です」
アイデア出しの得意・不得意を、「センスではなく、頭の使い方の問題」と、加藤さん。そこで役立つのが、発想のサポートツール。「アイデアを発想するコツは、具体的に、小分けにしながら考えていくこと。道具を使いこなせば誰でもアイデア体質になれますよ」
アイデア発想の3つのヒント。
【良し悪しは後回しで“とにかく数を出す”】
アイデア体質になるための最初のステップは、質よりも量を出すこと。「“犬”でなく“柴犬”のように、具体的に考えるのが数を出すコツ。アイデア出しは考えるスポーツ。最初は難しくても練習すれば上達します」
【ちょっとの違いでも、全く別のアイデアになる】
小さな違いと感じることも、実は大きな違いに。「例えば、バラの場合。赤いバラも青いバラも同じくくりにしてしまいがちだけれど、色が違えば立派な別のアイデア。少しの違いから面白い企画に発展することも」
【アイデアは、ゼロからは生まれない】
自分が見て、聞いて、感じたことからしかアイデアは生まれない。「それには、経験や体験を広げることが大切。いつも行くお店で違うメニューを頼むだけでもいい。既存の知識の組み合わせが、ヒントを生みます」
加藤昌治さん 1994年、博報堂入社。現在、PR局勤務。アイデアや企画のノウハウを教えるセミナーも人気。『考具』『アイデアはどこからやってくるのか』(CCCメディアハウス)、『発想法の使い方』(日経文庫)など著書多数。
※『anan』2019年4月17日号より。取材、文・野村紀沙枝 ©metamorworks
(by anan編集部)