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“社会人歴×50万円”? 女子にマストな「貯金額」とは

貯金にまつわる疑問の数々。ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんにお聞きしました!

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Q. 貯金貯金っていうけど、なんのために貯めなきゃいけないの?

A. 貯金は、人生の選択肢を増やしてくれるもの。
「貯蓄の一番の目的は、収入がなくなる老後の資金です。ほかにも結婚や住宅購入など、人生には数十万~数千万円単位でお金が必要になるライフイベントが複数待ち構えています」(丸山さん)

こうした大きな出費に加えて、下記のような、ある程度まとまった出費も突発的に必要になる。

「その都度、対応していけるだけの貯蓄がないと赤字家計に。それに、たとえば会社を辞めて転職活動したくても、その間の生活費を貯蓄していなければ、諦めざるを得ません。人生の選択肢を狭めないためにも、貯蓄は不可欠です」

こんな時も貯蓄があれば選択肢を狭めずに済む。

□事故や病気
□転職活動
□留学や資格取得
□転居や住居の更新
□家電の買い替え
□海外旅行

Q. 聞きたくないけど、本当はいくらくらい貯めてなきゃダメなんですか…?

A. 独身なら、社会人歴×50万円は貯められたはず。
一人暮らしか、実家暮らしかによっても違うけど、前者で社会人歴6年の場合、貯蓄300万円が理想となるが…。

「月2万円ずつの貯蓄にボーナスを加えて年50万円。実家の人は家賃がかからない分、月6万円の貯蓄プラス、ボーナスで年100万円は本来貯められた金額。これが理想ですが、貯蓄がゼロの人も、後で紹介する目標に沿ってすぐに始めれば、挽回は可能です」

理想の貯金額

一人暮らしの人:社会人歴×50万円
実家暮らしの人:社会人歴×100万円

Q. 貯金ゼロです(涙)。まずはいくらを目標にすれば?

A. まずは50万円を目標に、手取り月収の1割を貯蓄に回そう。
「貯蓄ゼロの人は、まず50万円を貯めましょう。これはライフイベント以外のまとまった出費、たとえばご祝儀や賃貸契約の更新、家電の買い替え、海外旅行など、普段の給料からはなかなか出しづらい費用に充てるための貯蓄です」

急な出費に対して備えるもので、これはいわば“使うための貯蓄”。

「月々、手取りの1割を貯蓄に回すことからスタート。50万円貯まったら、ライフイベント用の貯蓄も始めましょう。こちらは“使ってはいけない貯蓄”と心得、引き続き月々1割の貯蓄を行って」

丸山晴美さん ファイナンシャルプランナー。節約アドバイザー、消費生活アドバイザーとしても活躍。年収300万円弱だった20代の頃、4年で600万円の預金に成功。著書は『「貯まる女」になれる本』(宝島社)など多数。

※『anan』2019年5月29日号より。イラスト・菜々子 取材、文・保手濱奈美

(by anan編集部)

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