段々と薄着になっていく季節。露出が増えることによって気になるボディラインが浮かび上がってしまいます……。いよいよやってくる夏に向けて体づくりが間に合わないときは、体型カバーできるお洋服に助けてもらいましょう。そこで今回は、体型タイプ別にオススメする夏ワンピースをご紹介します。
イラスト、文・角侑子
【スタイリストの体型カバーテクニック術】vol. 76
上半身に厚みのある方
バストがふっくら、肩幅もがっちりしているいわゆる、水泳選手タイプのような逆三角形シルエットの方はトップスをスッキリ見せて、ボトムにボリュームが出るようにお洋服で整えるとキレイなスタイルを生み出すことができます。
オススメのワンピースはロング丈のカシュクールワンピース。カシュクールは通常のVネックと違って肩の付け根近くからなだらかなVの字ラインが生み出されるので、肩幅の広さを軽減させ、上半身をスッキリさせた印象になります。加えて、ウエストがキュッと引き締まったシルエットを作るので全身で見たときにバランスのとれた女性らしい体型に仕上がります。ゆったりめのシルエットより、ウエストマークが適度に強調されているものがベストバランス。
下半身に厚みのある方
下半身に厚みがある、いわゆる洋ナシ体型さんにとってワンピースは神アイテム。足のラインが強調されるようなタイトなシルエットでなければ基本的にどのようなワンピースも合わせられるでしょう。上半身がスッキリしている方はその華奢さを生かすために、できれば上半身はぴったりと体にフィットしたシルエットがオススメ。
相性が良いワンピースはエンパイアワンピース。胸下から切り返しがあるので足が長く、スッキリとした印象と女性らしい柔らかさを表現できます。ただし、バストにボリュームがある方にとってエンパイアワンピースは一転して太って見えてしまう可能性があるので要注意。試着をして太って見える印象がある場合は、ウエスト位置を少し下げたハイウエストのワンピースを選びましょう。
全体的に細く、肉感のない方
バスト・ウエスト・ヒップに差異がなく、ストンとしたボディラインを持つ方は、そのボディラインが活きる直線的なデザインのワンピースと相性が良いです。シルエットはウエストにしまりを持たない、Iラインシルエット。斜めのカッティングや幾何学模様なアイテムを上手に取り入れましょう。
女性らしいフリルやレースを使用する場合は体にフィットするサマーニットワンピースを選ぶと良いでしょう。プリーツスカートとも相性が良いのでプリーツタイプのニットワンピースも取り入れやすいかと思います。色や柄はシンプルにするぶん、デザインと服の素材で女性らしさを表現して。
似合うワンピで賢く体型カバー!
ここぞ! というときの勝負服にもなるワンピース。いざという時のお出かけ服やデートコーデにも使えるので、ワンピースは意識的に体型が美しく見えるシルエットラインを選ぶのが賢い選択です。ぜひ、新しいワンピースを新調する際は参考にしてみてくださいね。