いつの時代にもある嫁姑問題。夫は選べますが義母までは選べないのが実情。年代の差もあるし、価値観が合わなくて義母の何気ない一言にイラっとしたことありませんか? 今回は、そんなアラサー妻をイラつかせる義母のLINEを覗き見してみましょう。
文・オリ子
令和のアラサー妻をイラつかせる義母からのLINEとは?
1. 子作りを遠回しに促す
「夫が原因で不妊治療をしていたとき。双方の両親には内緒にしていたのですが、義母が何気なくLINE送ってきた『あなたも子どもができたら変わるわよ』のメッセージ。それって、子どもを早く作れってことだし、さらに、今のままの私の人格を否定されているようで、イラっとを超えて傷つきました。デキの悪い嫁で悪かったですね!こっちは、あなたの息子より稼いで、家事もして、仕事もフルタイムで頑張ってるんです! それに、子どもができないのはあなたの息子が原因です!(なんて言えないけど)」(31歳・会社員)
義母世代は、専業主婦が主流だったかもしれませんが、いまは共働きが一般的ともいえます。キャリアを人生の優先事項として、バリバリ働く女性も多いですよね。妻としても、子どもはほしいけれど仕事を考えるとタイミングが難しいと悩んでいる人、不妊治療で人知れず苦労している人もいる現代。プライベートはできればそっとしておいてほしいというのが妻の本音ではないでしょうか。
2. 息子をとにかく擁護
「共働き夫婦ですが、夫は家事もしない、飲み会や朝帰りが多く金遣いが荒いなど困っており、最終手段として義母から注意してもらえれば、良くなるかなと思いLINEでそれとなく相談しました。すると、『息子は、中学時代に学年一優しい男子に選ばれた子よ。あなたがちゃんと向き合えば良いんじゃない? 夫婦がうまくいく秘訣は、妻が「そうね」って夫に合わせることらしいわよ』と返事がありドン引き。私がどれだけ向き合っても変わらず、優しさのかけらも見せない夫と、そんな男を一番優しい息子と言う義母にマックスイラっとしました。そもそも、義母に相談した私がバカだったのかな……」(33歳・その他)
義母にとって、息子は30になろうと40になろうと、永遠にかわいい我が子なのかもしれません。妻がどんなに素晴らしくても、義理の娘よりも自分の息子の擁護をしたくなるのが親心なのでしょうか。でも、妻からは、間違いなく今後相談されることもなくなり、「子離れできないかわいそうなお母さん」認定される可能性が高いですね。
3. 仕事優先でいいって言ったのに……
「地方に住むお義母さんと会う予定だった日、急に私の仕事でキャンセルせざるをえなくなりました。義母にLINEで謝ったところ『仕事優先で大丈夫よ、がんばって』と優しい言葉が。ホッとして、仕事後帰宅、寝ようとすると、玄関のインターホンが。こんな夜中に誰? と覗くと、暗闇の中、下から顔を照らされたお義母さんが……。正直ホラーでした。連絡なしで家に来るなんて、それも深夜に。来た理由は、やっぱり私の顔を見ないと帰れないから、だそうで。前日ドタキャンした私も悪いけれど、そんなに会う必要があるなら、LINEで嘘をつかずに言ってほしかった」(30歳・会社員)
お義母さんも、義理の娘に嫌われたくないと思う反面、それでも「私は義母なのよ! もっと大事にしなさい!」という思いがどこかにあるのかもしれません。昔は、義母と義娘は同じ屋根の下、密に関係を持つ必要がありましたが、時代が変わり今は核家族が増え、関係が希薄になる嫁姑もいますよね。このあたりも、ジェネレーションギャップが原因なのかもしれません。
世代ギャップが嫁姑の対立の原因?
義母世代は自ら言わずとも、自分を敬って欲しいという思いがどこかにあるのではないでしょうか。一方、最近のアラサー妻は、バリバリ働いていたり、夫婦での独立志向が強い傾向にあるように思います。お互い適度な距離を保ちつつ、程よい関係を築きたいものですね。
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