“焼く”ことによって冬野菜の旨みを引き出す簡単レシピを、料理家・渡辺有子さんが教えてくれました。
冬の「焼く」は、しっとり仕上げるのがコツ。グラタンに入れる長ねぎとれんこんは甘みを生かしたいので、弱火でゆっくり炒めます。ソースの旨味を吸ったパンもごちそうです。サラダに使う白菜にもほんのり焼き目を。優しく焼いて素材の水分を引き出して。
長ねぎとれんこんのパングラタン
寒い季節にうれしいグラタンは具材をじっくり炒めて。
材料/作りやすい分量
長ねぎ…2本、れんこん…200g、バゲット…1/6本、ベーコン…3枚、バター…25g、薄力粉…大さじ3、牛乳…300ml、ピザ用チーズ…35g、パセリ…適量、塩・こしょう…適量
作り方
(1)長ねぎは3cm長さに切る。れんこんは皮つきのまま小さめの乱切りにし、酢水にさらす。ベーコンは2cm幅に切る。バゲットはひと口大に切る。
(2)鍋にバターを弱火で溶かし長ねぎ、ベーコンをゆっくり炒め、れんこんを加えてさらによく炒める。
(3)薄力粉を(2)にふり入れ粉っぽさがなくなるまでよく炒める。
(4)牛乳を注ぎ、ふつふつしてくるまでよく混ぜ、れんこんに火を通す。
(5)バゲットを加えて塩、こしょうで味をととのえる。
(6)グラタン皿に移し、チーズをのせてトースターなどで10~15分焼く。パセリをちらす。
焼き白菜とりんごのサラダ
焼いた白菜のみずみずしさ、甘さを楽しむ冬らしい前菜。
材料/2人分
白菜…1/6個、りんご…1/2個、くるみ…20g、ブルーチーズ…20g、白ワインビネガー…小さじ2、粗塩…少々、オリーブオイル…小さじ2
作り方
(1)白菜は6等分の長さに切り、幅も2~3等分に切る。オーブンの天板にオーブンシートを敷き、白菜を並べる。180℃で10分ほど、焼き目がまばらにつくくらい焼く。
(2)りんごは一口大の薄切り。くるみは粗めに砕く。
(3)ボウルに(1)、(2)を入れ調味料をふり、ブルーチーズを小さめに切って加えて全体をざっと和える。
わたなべ・ゆうこ 料理家。東京・渋谷で料理教室「FOOD FOR THOUGHT」を開催。器や旬の瓶詰を扱うセレクトショップも営む。
※『anan』2017年12月13日号より。写真・長島有里枝 スタイリスト・飯田珠緒 文・吉田直子 器協力・UTUWA
(by anan編集部)