矢野未希子さん“今っぽさ”の作り方！メイクと髪の計算バランス教えます

みっこちゃんといえば「雰囲気があって、素敵」。あの感じはどこからくるの？――撮影現場では、用意された服に体を通すと、袖を捲り同時に髪をパッと束ね上げ、自分なりの〝ニュアンス〟を加えて即座に着こなしてくれる。今回のテーマは、みっこちゃんの雰囲気を作るのに欠かせない、ヘアとメイクの役割について。

ゆるニットやグレーワントーンには
つい、女らしい＝巻き髪を合わせたくなりがち。
でもあえてタイトめに髪をおさえて
おでこを出したら、凜として今っぽい女性像に。

この数年少し遠ざかっていたカラー、柔らかさと強さを感じるグレーのコーディネートが新鮮。ニット￥29,000（アパルトモン／アパルトモン青山店）パンツ￥32,000（Theory／リンク･セオリー･ジャパン）ブーツ￥86,000（CLERGERIE／エスケーパーズオンライン）時計￥450,000 ピアス￥980,000（ともにシャネル／シャネル カスタマーケア）

「赤リップはそのハッとした存在感が新鮮だったけれど、オレンジ味のリップは、それに加えてフレッシュさ、使いやすさが増し、服の色ともケンカしにくい。元気がほしい時代だからこそ、オレンジリップを1本足してみるのもおすすめ」（メイク佐々木さん）。今年のリップは、黄みがかった肌なじみのよいカラーが人気で、マスク時代でリップ需要が減るなかでもヒットアイテムが誕生しています。

ジョルジオ アルマーニ ビューティから絶妙なテラコッタカラー6本が新発売。［左］リップ マエストロ［ヴェネツィア コレクション］208￥4,200（ジョルジオアルマーニ ビューティ）目元も赤みを足してバランス良く。［右］レ キャトル オンブル 362￥6,900（シャネル／シャネル カスタマーケア）

みっこちゃんも挑戦したい、色のオシャレ。
モーブカラーやベージュ～ブラウンの服なら
あえて、服になじむくらいのヌーディなメイクで
まとめることで、ニュアンスのあるカラーの
ファッションの魅力を最大限に引き出せる。

「ボウタイブラウス、テーラードのコート、とコンサバな服を着こなすときにはヘアはラフにが今っぽい」（ヘアDaiさん）。オーバーサイズコートを合わせて上半身にボリュームを出すメリハリが大人のショーパンスタイル。コート￥170,000（セヤ／ヴェルメイユ パー イエナ 青山店）ブラウス￥49,000（ロエフ／ジャーナル スタンダード レサージュ 銀座店）パンツ￥26,000（ロンハーマン）バッグ￥40,000（ブレームライラック／トゥモローランド）

トレンド肌のひとつ「カラーレススキン」。その場合、ツヤのつくり方が大事。「少し前のツヤ肌は、頬や額など高く見せたい位置に入れ、ハイライト効果を狙ったものだったけど、今は内側から発光するような、全体のツヤ」（メーク佐々木さん）。ポイント使いのための硬いテクスチャーより、面に広げやすい、みずみずしいリキッドやスティックタイプのものが主流に。合わせるチークも透けるタイプで統一。

ひと塗りでくすみが払えるハイライトは、みずみずしい光とツヤを添えるリクイドタイプ。［右］シマー リクイド ハイライター 02￥3,900（SUQQU）チークはイエローオレンジでヌーディな仕上がりに。［左］コンスピキュアス チークス 09￥6,800（アンプリチュード）

撮影／長山一樹（S-14）　ヘア／Dai Michishita　メーク／佐々木貞江　スタイリング／辻 直子　モデル／矢野未希子　取材・文／嶺村真由子　編集／藤田摩吏子

＊VERY2020年12月号「愛せよ、自分──！ 矢野未希子さん、ヘアとメークで服を着る」より。
＊掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。