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ご飯がダイエット食に?! “冷ます”だけのハイレジダイエットって?

ここ数年、ダイエットの主流となっていた糖質オフ。糖質が多いとご飯を控えようとしても、やっぱり主食を抑えるのはキツく、ストレスを感じやすいもの…。そんな人に朗報なのが、炭水化物を制限せずにできてしまう“ハイレジ”ダイエット。

冷ましたご飯で腸内環境改善&脂肪燃焼。

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「炭水化物は、タンパク質、脂質とともに、私たちに欠かせない三大栄養素のひとつであり、けっしてダイエットの敵ではありません。健康的に痩せたいなら、むしろ適度に摂るべき栄養素。とくに、食物繊維と同じ働きをしてくれ、腸内環境を整えるなど、ダイエット的にいい炭水化物の成分が、レジスタントスターチ。レジスタントスターチは、体内に吸収されにくい分、カロリー量が低く抑えられ、脂肪が体内で合成されるのを抑える働きまでしてくれます。そのレジスタントスターチを多く含む“ハイレジ”と呼ばれる食品を積極的に摂って、きれいにストレスなく痩せようというのが、ハイレジダイエットです」と池谷医院院長・池谷敏郎先生。

ご飯は、食べていいけれど、レジスタントスターチは、冷める過程を経ないと作られない。これが、ハイレジダイエットの肝!

「炊きたてやレンジで解凍したばかりのご飯は、ただのでんぷんにすぎず、レジスタントスターチではありません。ご飯のでんぷんは、冷めていく過程で、大腸までちゃんと届いて食物繊維と同じ働きをするレジスタントスターチへと変わるのです。冷ますといっても、美味しくいただける範囲の常温にさえすれば大丈夫。また、冷ますと、熱々のご飯に比べてよく噛んで食べるようになり、自然と量が少なくなる嬉しい効果もありますよ」(池谷先生)

ひと口ごとに味わって食べれば、満腹感を脳が察知して、食べすぎを防げるというわけ。さらに、ハイレジダイエットでは、おかずの量も内容も変える必要なし。だから、筋肉量が落ちて基礎代謝が下がるという心配もない。

さらに、冷えた白米以上にレジスタントスターチを含むのが、玄米やもち麦。

「僕は、もち麦をよく食べています。ぷちぷちと歯ごたえがあって満足感がありますし、冷めても美味しいですよ」(池谷先生)

でも、玄米やもち麦は、パサつきが気になって…。

「浸水をしっかりすれば、芯まで火が通りやすく、パサつきも気になりません。もちもちに炊くには、炊飯器より圧力鍋。それでも炊飯器でという方は、水の量を増やしてみてください」と管理栄養士の柴田真希さん。

玄米や雑穀派の人も、白いご飯の人も、“冷ます”がダイエットの新・合言葉!

池谷敏郎先生 池谷医院院長。ハイレジダイエットで12kg減に成功。『炭水化物を食べてもやせる!』(主婦の友社)の監修を務める。

柴田真希さん 管理栄養士、雑穀料理家。3 日で便秘を改善しダイエット成功。著書に『私は「炭水化物」を食べてキレイにやせました。』。
※『anan』2018年2月7日号より。写真・小笠原真紀  取材、文・小泉咲子
(by anan編集部)

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