仕事にプライベートに、日々、使っているSNS。もはやSNSは自分の一部であり、楽しみを超えて、あなた自身の評価に繋がる大切なもの。だからこそ身に付けておきたい最低限のルールと心構えをおさらい! ここではマナー講師・金森たかこさんと「SNSポリス」で注目の漫画家・かっぴーさん指南のもと、Facebookでのマナーに注目します。
’11年に世界最大のSNSとなったFacebook(以下、FB)。現在では、なんと月に21億人が利用している巨大プラットフォームに。大勢の人が使い、リアルな交流関係がネットに持ち込まれたFBは、そこでの作法や振る舞いがそのまま自分の評価として返ってくる世界。いい情報を提供すれば評価は上がり、売り込み投稿ばかりでは、煙たがられてしまう。
「すべてのSNSに共通してはいますが、FBはとくに、すべてにおいて自己責任。ちょっと怪しい、お金儲けの匂いがする投稿も、“友達”だと『いいね!』をしないといけないような気がしますよね。でも、そうしたものを評価するあなたに対して、人はどう感じるでしょう。FBのアカウントで行うすべての行為があなた自身の評価に直結している意識を忘れずに」(金森さん)
マナー1:驚きをもたらす360度カメラなど新機能を活用!
TLに溢れる写真の数々。フォロワーに新鮮な驚きを与えて興味を引きたいなら、昨年搭載された360度カメラを。特別な機材もアプリも必要なく、撮り方も簡単。ガイドに従い体を動かすだけ。あたかもそこにいるような臨場感ある写真で、SNS力アップ!
マナー2:名刺代わりにもなるからこそミスが許されない!
実名の利用者が原則のため、オフィシャルの要素が強いFB。「結婚や出産報告、仕事の実績など公へのお知らせを載せるのがFBという認識がさらに強まっています」(かっぴーさん)。「名刺的な役割があるので、表現や情報解禁日など、細心の注意を」(金森さん)
マナー3:“グループ”を大いに活用して新たな交流を。
これまでは友達や家族間が中心だったが、地域、食ジャンル、ファッションなど、共通の興味や関心をもとにしたコミュニティも生まれつつある。ワードやエクセルのファイルが共有できたり、メンバー間でアンケートが取れたり、ビジネスシーンでも使えそう!
マナー4:頭を悩ませる友達申請問題ははっきり意思表示を。
会ったことのない友達の友達や、仕事関係の人からの友達申請。どう対応するのがスマート? 「放置は失礼。嫌だと思うなら『個人的なものなので』『みなさんにお断りしているんです』と断りましょう。しつこく申請するのはハラスメントです」(金森さん)
マナー5:反感を買いやすい“意識高い系”に注意。
セルフブランディング目的の人に多いのが、仕事の成果や壮大な夢を書き立てるパターン。「いいことを言いたいだけの底の浅さは、すぐ見破られます」(かっぴーさん)。読者も「だから何? と思う」と手厳しい。バランス感覚ゼロのアピールは、SNSブスまっしぐら!
マナー6:「いいね!」以外のリアクションも使って感情表現!
FBの代名詞ともいえる「いいね!」。今は、「いいね!」のボタンを長押しすると、「うけるね」「すごいね」「悲しいね」「ひどいね」と反応を細かく表現できる。「ペットが亡くなった投稿などには、リアクションを使い分けると印象が変わります」(かっぴーさん)
かっぴーさん 広告代理店クリエイティブ職を経て、2015年、漫画「フェイスブックポリス」をWebで公開し人気に。以降、『左ききのエレン』『バズマン』などを発表。
金森たかこさん フリーアナウンサーから、マナー講師に。話す現場での経験を活かした言葉遣いや話し方指導に定評あり。著書に『入社1年目ビジネスマナーの教科書』など。
SNSポリス かっぴーさんの代表作『SNSポリスのSNS入門』に登場する警部とその仲間たち。SNS上の平和を守るのが使命。アニメがTOKYO MXにて放送中。
※『anan』2018年4月18日号より。イラスト・かっぴー 取材、文・小泉咲子
(by anan編集部)
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