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仕事相手からの食事の誘い、どう断る? できる女の“断り方”とは

ライフスタイル

人からの申し出や誘いを断るのはなかなか難しいもの。そんな時、正しい言葉遣いを知っておけば、その場をうまく切り抜けられるはず。国語講師の吉田裕子さんが、シチュエーション別の断り方をレクチャーします。

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CASE1 仕事相手の食事の誘い。

仕事上のお付き合いのある男性に、個人的に食事に誘われてしまいました。明らかに好意を持たれているのがわかるので危険! ただ今後のこともあるので、なんとかうまく断りたいんです。

【解答例】
「光栄なお誘いなのですが、しばらく仕事が立て込んでおりまして」
「せっかくですが、会社の規定上難しいんです」
断る理由は曖昧にして、誘ってもらったのはとても嬉しいという気持ちをにじませるのが大事。会社の規定など、自分では如何ともしがたい理由を述べて断るのも手。

CASE2 式典の司会を頼まれた。

近々予定されている会社の式典の司会を、部内の順番を理由に、先輩から振られてしまいました。決まりだとはいえ、昔から人前で話すのは絶対無理なんです。どうやって断れば…。

【解答例】
「かえってみなさんにご迷惑をおかけしてしまうので」
「極度の口下手ゆえ、お引き受けいたしかねます。◯◯の係でしたら…」
「本当に無理」などと日常的な言葉で説明すると個人のわがままに。客観的に分析した結果と思われるよう、改まった言葉で組織的な観点からの理由や代案を言うべき。

CASE3 お酒が苦手で…。

元々お酒に酔いやすいタイプの私。でも会食のメンバーは皆お酒が大好きな上、全員私より目上の人たちです。お酒を勧められたら、場の空気を悪くせずにうまく断りたいんですが。

【解答例】
「下戸な私としては、もう十分いただきました」
「あいにく不調法なもので、こちら(ソフトドリンク)で楽しませていただきます」
年上の男性ほど、お酒を一緒に飲むことが楽しんでいる証と考えがち。そこで「飲めません」と一方的に否定せず、「楽しんでます」などと肯定的な言葉を使って。

CASE4 話を切り上げたい。

話しだすとなかなか終わらないお客様。脈絡のない話がずっと続いているけれど、次の約束の時間が迫ってきました。相手の気分を害さずに断りを入れ、うまく話を終わらせるには?

【解答例】
「もう少しお話しさせていただきたいところなのですが、次の予定が迫っておりまして…」
具体的な理由を相手に伝えると、「それより私の価値は低いのか」と思われてしまうことも。理由を言うなら誰もが納得する緊急事態を。そうでなければ曖昧でOK。

CASE5 断固拒否したい。

明らかに不条理な要求を突き付けられました。そこまで引き受けるのはおかしなレベルです。丁寧な印象はキープしたまま、断固として拒否をしたいんですが、何と言えばいい?

【解答例】
「それは、こちらとしては承服いたしかねます」
「◯◯さんのお言葉とはいえ、そこまでのご要望にはお応えすることができません」
「それは無理です」「ありえません」などと言うと感情的に聞こえてしまう。普段以上に丁寧な言葉を使い、冷静な態度に徹すれば、先方の理不尽さが際立つもの。

吉田裕子さん 国語講師。古典、近代文学、歌舞伎に精通。古典などを塾で教えている。著書に『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』(かんき出版)など。

※『anan』2018年4月18日号より。イラスト・伊藤ハムスター 取材、文・板倉ミキコ

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