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我が子にスポーツをやってほしい? 「スポーツ経験」と「社会での活躍」の相関関係

学生時代のスポーツの経験は社会での活躍に繋がる?

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子育てママにとって子どもの教育について考えるのは避けては通れません。WBCでの大谷選手の活躍でも話題ですが、スポーツと社会での活躍の関係は気になるところ。そこで気になる調査をご紹介します。

興味深い調査結果をご紹介!

「スポーツは考える力を育む」をコンセプトに、アプリケーション開発でスポーツ×教育の支援を行う株式会社SPLYZAと株式会社マイナビが運営する体育会学生・アスリート向けキャリア支援サービス『マイナビアスリートキャリア』が、社会人を対象にした「スポーツ経験と社会での活躍の相関性」に関するアンケートを実施。

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年代で感覚に違いがあったり、スポーツ経験はスポーツの指導環境で仕事に役立っていると感じているかに変化が見られました。

「スポーツ経験」と「社会での活躍」の相関関係

■ 30代以下は「役立っている」が半数以上

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「スポーツの経験で身につけた力が仕事に役立っているのか」について聞くと、全体としては「役立っている」が44.1%「役立っていない」が55.9%。世代別で見ると30代以下は「役立っている」が50%以上と半数を上回ったのに対し、40代以上は「役立っていない」の回答が60%以上という結果がわかりました。

■ スポーツの指導環境は年代別に違う

「これまで受けてきたスポーツの指導環境」について聞くと、「指導者中心型」(※1)が35.1%、「双方向型」(※2)が33.2%、「選手中心型」(※3)が31.7%という結果に。

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世代別で見ると、30代以下は双方向型の指導を受けた割合が39.6%と高かった一方で、40代以上は双方向型が28.7%と最も少なくなりました。学校や社会が「部活」(特に中高)に求めていた教育的機能や体育の在り方等が変化し、10代~30代の指導環境として自主性を伸ばす環境であったことが影響していると考えられます。

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※1 指導者中心型:意思決定を指導者が独断で行い、選手へ指導をする方法・環境
※2 双方向型:選手たちから出てきた意見を踏まえた意思決定を行い、選手を指導する方法・環境
※3 選手中心型:指導者から選手へ細かい指導を行うことはほとんどなく、自分たちで全て意思決定をする方法・ 環境

■ スポーツの経験で培われた力は?

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「スポーツの経験で身につけた力が仕事に役立っているのか」の質問への回答を指導環境別に見ると、「指導者中心型」では役立っている割合が46.6%、「選手中心型」は27.9%だったが、一方で「双方向型」は60.2%と高い傾向になりました。

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「双方向型」の指導を受けた人は他の指導を受けた人に比べ、スポーツの経験が社会に出てから役立っていると感じていることが分かります。

■ スポーツの経験が社会に出てから役立っていると実感しているのは「双方向型」が最多

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「スポーツの経験を通じてどのような力が培われているか」について、12項目において全体としては、「実行力」が34.0%と最多、次いで「主体性」が30.0%となっています。

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「特に伸びたと感じる能力はない」との回答が26.7%と3番目に多い結果になった一方で、「双方向型」の指導を受けている人は、「特に伸びたと感じる能力はない」の回答が13.0%と最も低くなりました。

スポーツは向き合い方も大切

これからの時代を生き抜くために必要な力とされている「社会人基礎力」の12項目が培われていると実感していたのは「双方向型」の指導を受けた人でした。

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単純にスポーツ経験が社会で活きてくるわけではなく、指導環境にも左右されます。選手・指導者のどちらかに依存した指導環境ではなく「双方向型」の指導と選手や指導者双方での意見を交わす場が常にあり、更に「選手自身が考える機会」が増えることが、スポーツの従来の魅力・価値に加え、社会人基礎力、および社会を生き抜く力の向上により一層繋がることがわかりました。

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