ファッションを生業とするおしゃれプロの確固たるスタイルには、強い愛と強い言葉がありました。そんな彼女たちが心を燃やすファッションを披露。今回は、スタイリスト百々千晴さんのデニムスタイル5日間に密着。TPOに合わせるより、好きなデニムで好きな格好をする。そんなストレスフリーな毎日を追跡しました。
“気に入ったらとことん。好きなデニムは減価償却できるまではき倒す”
「パッと合わせやすくて、手入れもいらない、自分にとってストレスがないのがデニム。だからというか、同じものをずっとはき続けるクセがあるんです。でも、たまには挑戦しないとファッションが止まっちゃうし新しい定番に出会う機会を失うのも嫌。飽きるまでとことんはきつつ、意識的に次に切り替える。その繰り返しですね」
今のお気に入りはこれ!
毎日はき続けているTHE SHISHIKUIのハイウエスト。色違いで3本ヘビロテ中。
リーバイス(右)とトムウッド(左)を気分を変えるために投入。新しい定番になるかも?
最愛デニム5days
《DAY1》オールブラックで打ち合わせへ。レイヤードしやすい丈感にこだわりが
ハイウエストのタイトストレートは自らプロデュースのお気に入り。色違いで3本をヘビロテ中。「黒は何にでも合う。流行りのワントーンが気分だったので。ブーツの足もとがもたつかない短め丈がいいんです」
Denim/THE SHISHIKUI
Jacket/Maison Margiela
Tops/FUMIKA_UCHIDA
Bag/THE ROW
Shoes/BOTTEGA VENETA
Earrings/SOPHIE BUHAI
Necklace/Handmade
《DAY2》ロケの日にキリリ。ベージュワントーンは満足のいく発色がキー
「ベージュのこの色みが好きで、デニムを作るとき職人さんに特に丁寧に伝えました。ボリュームのあるムートンを主役に、ボトムはすっきりまとめて。バッグのピンクがポイント」
Denim/THE SHISHIKUI
Blouson/Drawer
Knit/Maison Margiela
Bag/JIL SANDER
Shoes/Maison Margiela
Earrings/SOPHIE BUHAI
《DAY3》インスタライブのアイディアを練るのは、きれい色でリラックス中に
夏は素足で合わせるのが好きだったライトブルー。コンパクトなイエローニットで、小気味のいいパステルコーデに。「カジュアルすぎないよう、アクセサリーで調整してます」
Denim/THE SHISHIKUI
Knit/BOTTEGA VENETA
Tops/FUMIKA_UCHIDA
Bag/THE ROW
Shoes/THE ROW
Earrings/SNIDEL
Necklace/Handmade
《DAY4》ストレッチ入りのリーバイスは、動きやすさも
「普段はあまりストレッチをはかないけれど、これは着心地よくてお気に入り。インディゴも持ってます」という「リーバイス」の「リブゲージ ストレート」。フェイクファーコートで、展示会にお出かけ。
Denim/LEVI’S
Coat/MACKINTOSH
Knit/Ron Herman
Bag/JIL SANDER
Shoes/NOVESTA
Earrings/SNIDEL
《DAY5》借用の日のワンツーコーデに、新しく買ったワイドを投入
デニムのサイズはウエストに合わせるのが百々さんの流儀。「トムウッド」のワイドフレアは、ハイライズの絶妙なフィット感とボリュームが魅力。ハイエースの乗降も颯爽たるもの!
Denim/TOMWOOD
Knit/LOEWE
Bag/THE ROW
Shoes/Maison Margiela
Earrings/SNIDEL
撮影/川﨑一貴〈MOUSTACHE〉(人)、魚地武大〈TENT〉(物) ヘア&メイク/山本夏未 取材・原文/久保田梓美 構成/岩鼻早苗〈BAILA〉 ※BAILA2021年2月号掲載