「一日をきげんよく過ごすためには、ライフスタイルでの工夫も役立ちます」とヨガ講師・サントーシマ香さん。食べることや肌に触れることなど、五感を整えることもその一つだそう。ここではサントーシマさんが日頃実践している、心と体の滋養となる4つのTIPSをピックアップ。
1:洟をかむ
「アーユルヴェーダでは、目、耳、肌、舌、鼻は世界と出合う窓のようなもの。一日をはじめる朝に、これらの知覚器官をクリアな心地のいい状態に整えることが大事です。特にケアをすることで生活の質が改善するのが、鼻の詰まり。マグカップに熱々のお湯を注いだら、頭に大きめのタオルをかぶり、熱くないところまで顔を近づけて目を閉じます。数分間鼻から蒸気を吸い込み、口から吐いた後、やさしく洟をかみましょう」
2:舌を掃除する
「朝食の前、歯を磨くと同時にケアしてほしいのが“舌”。舌の粘膜の上皮に細菌や食べカスが付着し、白い苔のようになったものを“舌苔(ぜったい)”と呼びます。放置すると口臭などさまざまなトラブルを招くこともあるので、きれいに掃除してあげることが肝心です。方法は、大きめのスプーンを横向きにして、舌の奥から手前に向かって真ん中、右、左とやさしくこするだけ。専用のタングスクレーパーを使うのもおすすめです」
3:オイルでうがいする
「口の中をきれいにするもうひとつの方法が、“オイルプリング”。ココナッツオイルや白ごま油など、植物性のオイルを口に含みうがいをするのですが、のどや口内の乾燥を防ぐとともに、歯周病、歯肉炎などの予防や、顔の筋肉を動かすことで、ほうれい線やしわ予防にも効果が期待できます。さらにオイルの有効成分が口の粘膜から浸透するので、体にもいいことずくめ。必ず朝一の歯磨き、舌磨きの後、何かを口にする前に行いましょう」
4:朝食にタンパク質をプラス
「朝食は体を温め、活動モードに切り替えてくれます。やや軽めの量で、タンパク質や良質の脂質を含むものを摂るよう心がけて。我が家ではシリアル&ヨーグルトや、ナッツバターを塗ったパンに野菜、雑穀入りのスープ、和食なら具だくさんの味噌汁に納豆ご飯が定番です。血糖値が安定し、午前中から元気に過ごせます」
サントーシマ香さん ヨガ講師、アーユルヴェーダ・セラピスト。NY生まれ。日本各地でのワークショップ、テレビやラジオなど幅広く活躍。近著は『一日の体調を整える 朝のヨガ』(大和書房)。
※『anan』2018年7月11日号より。取材、文・瀬尾麻美
(by anan編集部)
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