今回は、いまの時期、特に知りたい「頭痛対策」のツボを教えていただきます。丁寧なツボの場所と押し方(ここ重要)が、もふねこ教授ならでは! 東洋医学を専門としているもふねこ教授に詳しく講義していただきます。ニャンとかしたい頭痛を、ツボで即解決! ついでに目の疲れや首のコリも良くなるニャン!
頭痛のツボ
【もふねこ教授の肉球ツボ講座】vol. 8
ども、もふねこ教授です。桜も散っちゃいましたね~。でもネコにとっては恋の季節。しばらくは仲間がうるさいかもしれませんが、大目に見てやってニャ。わたしも春はウキウキです。春の日差しは最高だニャー……あれっ? なんだか春のわりには元気がなさそう。恋の悩みですか? じゃなくて頭痛でしたか! それはうっとうしいですねぇ。どのツボをおススメしようかニャっと…。
風池を押さえて頭の奥までズーンと
慢性で月に何度も繰り返す、そして病院で診てもらっても脳に異常がない「頭痛もち」の人はとっても多いですよね。そんな頭痛には大きく分けて、緊張型頭痛と片頭痛の二種類があります。実はもっと大変な頭痛もあるけど、多くはこの2種類です。緊張型頭痛は頭がしめつけられる感じ、片頭痛はズキズキと拍動する感じだけど、どちらにもよく使うツボといえば風池です。
後頭部の真ん中って、くぼんでますよね。その外側には僧帽筋という筋肉の盛り上がりがあって、さらにその盛り上がりを越えて外側にいくと、今度はまた「くぼみ」があります。骨のある硬いところじゃなくて、ちょっと下ですね。その「くぼみ」の中央が風池のツボ。
風池を押すときは、親指で反対側の目の奥の方向にジワーッと圧を強めていきましょう。たとえば右の風池だったら、左手で左のおでこを支えながら、右の親指で左の目の奥に向かってジワーッと約10秒。次は左の風池を約10秒。それを何度か繰り返しましょう。親指で風池を押さえると、頭の奥にズーンとひびきますよね。頭痛だけでなく、目の疲れや首のコリにも効き目があると思いますよ!
頭痛の誘因をさぐって発作予防も
頭痛もちの人は、何か頭痛を誘発するような体調、生活、環境、飲食物に心あたりがありませんか? たとえば首肩コリが強いときとか、お酒を飲んだあととか。片頭痛の場合は赤ワイン、チーズ、チョコレートなどが有名です。あと、天候の影響を受ける頭痛もちの人も多いです。でも、天気を変えられるのは、あの映画の、あの「子」くらいしか……ね。まあ、普通の頭痛もちの人は誘発する食べもの、お酒、デスクワークなどの見直しが現実的でしょうか。あとは首肩コリがあれば運動、それから鍼(ハリ)治療なんかいいかも。
ふぅ~そんなとこかニャ。あ、たまにだけど風池のツボを押さえて筋肉の緊張が緩むと逆に頭痛が悪化する人もいますね。そんな人は後頭部周辺のツボは避けて、手の合谷という有名なツボがオススメで、合谷のツボはというと……あっ、チョウチョがっ! 追いかけねば!!! 合谷はいずれまた別の機会に説明しますね、じゃあまたニャッ。チョウチョ待ってーーーっ!!
もふねこ教授 プロフィール
某大学で東洋医学を担当しているリアル教授。実はキャリアも知名度も抜群。
犬養ヒロ
漫画家・イラストレーター。犬猫鳥魚と暮らす動物好き。
「マンガ 鍼灸臨床インシデント 覚えておきたい事故防止の知識」/医道の日本社