自分も相手もさらに昂まる。もっと感じるSEXテクニック。作家、心理カウンセラーの渡辺ひろ乃さんが教えてくれました。
前々戯のテクニック
ベッドに入る前から気を配ることも、セックス中のムードや気持ちを盛り上げるためには必要です。デートのときに実践したい、スキンシップ法を紹介。
【デート中は横に座り、彼と触れ合う機会を増やす】
「日本人は欧米人とは違って日常的にハグや頬にキスなどの習慣がないため、男女が体をくっつける機会がとても少ない。触れ合いが何もないところから突然、セックスに突入するのではなく、ベッドに入る前から体が触れ合う機会を増やすことで、セックスへの期待感や気持ちが、右肩上がりに高まっていきます」。その簡単な方法が、“隣に座る”こと。「正面ではなく横に座ると、肩やひざがぶつかるなど、自然な触れ合いが生まれますよ」
【ボディタッチは“点”で】
デート段階の前々戯とセックス中の前戯では、体の触り方を変えることがポイントに。「前々戯のときは、スーッと線で撫でるのではなく、点を意識したカジュアルなタッチがいいでしょう。徐々に親密度を上げていくことが、自然な気持ちの昂まりを生むことにつながります」。触れる場所の順番も大切。「まずは手などの末端から始めて、その後に肩やひざと、だんだんと体の中心に向かうようにしましょう。彼の期待感をかきたてられます」
【爪の脇を押して副交感神経を優位に】
感じるセックスを導くには、リラックスしていることがカギになる。「“セックス=興奮するもの”と考えがちですが、快感を得るには心身が穏やかな状態であることが必要です。両手足の爪の脇には副交感神経を優位にするツボがあるので、自分で押すのもいいし、スキンシップの一環としてパートナーと押し合ってみても楽しいと思います。ただ、薬指には交感神経を刺激するツボがあるので、そこは押さないように気をつけてください」
前戯中のテクニック
セックスがスタートしてすぐの前戯で必要なのは、彼とのコミュニケーション。自分のコンディションを伝えたり、彼の気持ちを高めるなど会話を大切に。
【彼と“打ち合わせ”をする】
その日の体調や気分によって、求めるセックスは変化するもの。「“今日はこういうふうにしてほしい”“暗いほうがいいな”など自分と相手の希望を話し合ったり、“生理前で胸が痛いから優しくしてほしい”とコンディションを相手に伝えることを、私は“打ち合わせ”と呼んでいます。安心してセックスに臨め、心の解放感や感度が上がりやすい。相手の体に触ったりキスしながら行うと、いいムードを壊すことなく、上手に伝えられます」
【彼を観察して褒める】
セックスが始まった途端、静かになる人も少なくないのでは…? 「私たちの体は、しゃべることで副交感神経が優位になりやすいといわれているので、前戯の段階では会話を楽しむのがおすすめです。せっかく話をするのだから、彼のいいところを褒めて、気持ちを高めてあげましょう。“言葉に詰まってしまう…”という人は、“腕のすじが色っぽいね”“肌がつやっとしてる!”など、相手の体を観察して描写すると、困らずにすみますよ」
最中のテクニック
愛撫や挿入をしているとき、触り方や脚のポジションなど、ちょっとしたことを意識するだけで、自分と相手の快感はアップするもの。早速、トライを。
【“線”で触る】
前々戯のタイミングでは“点”で触ることが大事だったが、セックスの最中には“線”で触ることが重要なポイントになる。「彼を愛撫するときはもちろんですが、愛撫されているときや挿入時などでも手が空いていたら、背中や腕、胸など相手の体を優しく撫でるようにしましょう。前々戯のときに点でタッチした場所を線でつなぐようなイメージでさすってあげると、敏感になっている彼の体を、さらに心地よく刺激することができます」
【ふくらはぎに力を入れ、内転筋~足先を伸ばす】
「ふとももの内側にある内転筋から足先までをピンと伸ばすと、自分でイクことを誘発しやすくなります。“普段、なかなかイケない…”という人はぜひ、正常位のときに試してみてください。また、自分の気持ちよさに集中するということも、このときに併せて実践してみるといいでしょう。“相手頼みにしないセックス”に近づけるはずです」
渡辺ひろ乃さん 作家、心理カウンセラー。世界性愛事情評論家として、テレビやラジオなどで活躍。『女のSEX手帳』(データハウス)、『世界一のオトコを探す旅』(幻冬舎文庫)など、著作多数。
※『anan』2018年8月15・22日号より。イラスト・KAZMOIS 取材、文・重信 綾
(by anan編集部)
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