近年、外国人観光客で賑わう銀座。その路地裏の一角にたたずむ、コーヒースタンド「BONGEN COFFEE(ボンゲンコーヒー)」。盆栽とコーヒーという異色の組み合わせで訪れた人々にやすらぎのひとときを与えてくれる、注目のお店をご紹介します。
人の心をほっとさせるという共通点に気づいて
銀座にある「BONGEN COFFEE」は、盆栽とコーヒーを組み合わせた、純和風のコーヒースタンド。盆栽とコーヒーに「人の心をほっとさせる」という共通点があることに気づいたオーナーが、「ほっと一息束の間」を提供することをコンセプトに、2017年12月にオープンしました。店名は漢字では「盆源」と書き、大切にされることで何百年も生き続けられる盆栽のように、そしてたくさんの方の源(エネルギー)を発信し続けるお店でありたいという想いをこめて付けられています。
純和風の店内には、樹齢120年の盆栽が
極限まで「和」にこだわった店内は、日本的な格天井(ごうてんじょう)や土壁・漆喰・違い棚などを駆使し、実際にお城やお寺を作っている職人の方に手がけていただいたそう。カウンターの奥に鎮座している盆栽はなんと樹齢120年。店内には4人掛けのベンチもあり、悠久の時を感じる盆栽を眺めながらコーヒーをいただくこともできます。
3種類から自分の好みを選べるドリップコーヒー
BONGEN COFFEでは、カフェラテやエスプレッソといった定番メニューから、抹茶ラテやホワイトモカなど女性に人気の高いメニューも豊富にラインナップ。
「ドリップコーヒー」は、酸味のある「香り」、すっきりとした味わいの「源」、深入りでコクが感じられる「炭火焼」と、3種類をご用意。どんな方でも好みの味に出合ってもらいたいと考え、種類を分けたとのこと。全てお店独自のブレンドで、雑味のない優しい味に仕上げているそうです。味の好みが異なる友人と訪れても、それぞれが満足いくドリップを選べるのは嬉しいですね。
ドリップコーヒー 各530円
雨の日には甘いラテで心まで温かく
雨の日にだけ提供される限定メニューもあります。「蜂蜜きなこラテ」は、雨の音と雨の日の静けさをイメージして作られたそう。しっとりとしたきな粉の質感が楽しめるよう、蜂蜜と混ざりすぎないことを意識したという一杯は、きな粉と蜂蜜の優しい甘さが絶妙に調和。心に染み入る特別なラテは、ちょっと憂鬱になりがちな雨の日の気分を明るくしてくれそうです。
蜂蜜きなこラテ 650円
軽食にはコーヒーと一緒に塩おむすびを
軽食としてコーヒースタンドとしては珍しい「おむすび」が用意されています。味は、塩・梅かつお塩・わさび塩の3種類。その昔、祖母と一緒に、おむすびにコーヒーを合わせて味わっていたというオーナーが、意外と合うんだということを、訪れた方にも体験してもらいたいとメニューにしたのだとか。お米の甘さやコーヒーの風味を邪魔せずに味わえると考え、具材入りではなく、塩のみの味付けとしたそう。ぜひ一度試してみたい新鮮な組み合わせです。
おむすび 各200円
誰かに紹介したくなる、特別なお店に足を運んで
オンラインショップでは、ドリップコーヒーに使用している、香り・源・炭火焼、それぞれの豆を購入することもできます。
銀座という土地柄、訪れる方の年齢層も幅広く、また海外のお客様も増えているそう。オーナーは、「どんな場所よりも、ほっとしたい時に選んでいただけるお店として、そして大切な人にも胸を張ってご紹介いただけるお店でありたい」と話してくれました。雄大な自然の力強さを感じさせてくれる盆栽の魅力と、こだわりの一杯でやすらぎの空間を提供する「BONGEN COFFEE」は、きっとあなたにとって特別なお店となるはずです。
photo / BONGEN COFFEE
BONGEN COFFEE
東京都中央区銀座2-16-3
営業時間:10時〜20時