ビジネスマナーを秘書100人に調査! ぐるなびが運営する日本最大の秘書コミュニティ「こちら秘書室」の秘書さんたちにアンケートを実施しました!メールのお作法や飲み会の断り方など、現役秘書直伝の“めっちゃ使える”マナーをご紹介!今回は「飲み会で失礼のない断り方」。秘書さんたちが使っている「断り方」の実例を一挙に公開します!
飲み会、どんなふうに断ってる?
職場で上司や取引先から飲み会のお誘いを受けたとき、どんなふうに断っていますか? 本当に用事があって行けない場合もあれば、予定がなくても断りたい宴会もありますよね。特に忘年会やクリスマスパーティなどが続く年末年始は、できれば “義理” 飲み会は断りたいのが本音。そんなさまざまな場面で使える「失礼のない断り方」を、現役秘書さん100人に聞いてみました!
秘書が最も使っている「断り方」は…?
「先約がある」と断る
アンケートで一番多かった回答は、「先約がある」と断るスタイル。さっそく実例を見てみましょう。
「あいにく先約があり、今回は遠慮させて頂きます」(33歳・IT系)
「別の予定が入っており、申し訳ありませんが今回は欠席とさせていただけますでしょうか」(47歳・物流)
「残念ながら既に他の予定があり、参加することができません」(38歳・IT)
特に予定もないのに断る場合、わざとらしい理由にするとバレますよね。秘書さんたちが使っている「先約がある」という断り方は最強ワードかもしれません。また、「あいにく、残念ながら」などのクッション言葉を入れるのも大事なポイントのようです。
理由をつけて断る場合は…?
続いては、具体的な理由をつけて断る場合の実例を見てみましょう。アンケートではいろいろな回答がありましたが、なかでも多かった「断る理由」ベスト3をご紹介!
「家族の用事」で断る
「子どもが小さいので、夜はなかなか時間が取れなくて……すみません」(38歳・金融)
「あいにく両親がその期間我が家に滞在することになっており、面倒を見なくてはならず残念なのですが失礼させていただきます」(43歳・金融)
「申し訳ありませんが、子どもの行事と重なっているため参加できません」(54歳・IT、情報関係)
実際に、育児もしているママさんは、なかなか夜のお付き合いまでこなすのは難しいもの。「深追いできなさそうで、かつ角が立たない予定を口実にする」(31歳・法律事務所)という意見もありましたが、「家族の用事」は秘書さんも愛用している断り方です。
「仕事の予定」で断る
「今回出張が入っておりまして。申し訳ありません」(51歳・その他の製造業)
「繁忙期のため、改めて調整をさせていただいてもよろしいでしょうか?」(46歳・製造業)
「夕刻に会議が入っており、長引く可能性がありますので、残念ながらご遠慮させていただきます」(29歳・卸売)
この断り方も、先方に受け入れてもらいやすいですよね。ふつうなら、「仕事なら仕方がない」と納得してもらえるでしょう。ただ、私はこの断り方を使っても「そんなもん、ほっといていいから付き合え」と返された経験があるので、必ずしも成功するとは限りません。
「体調が悪い」と断る
「現在、体調を崩しておりまして、お酒を控えております。元気になりましたらご連絡させていただきます」(44歳・製造業)
「本日、歯医者の予約が入っていて、麻酔もするので行けないんです」(45歳・運送業)
「先日の健康診断で先生よりお酒を控えるようにと言われております」(52歳・研究所)
これは本当に具合が悪いときだけ使える断り方ですね。でも、あまり痛々しいリアルな表現にすると先方に気をつかわせてしまうので、「体調が悪い」程度にしておいたほうがよさそうです。
どうしても断りたいときは…?
理由をつけて断っても、日にち変更を提案されたり、強引に誘われたりする場合もありますよね。そんなときに使えそうな断り方も見てみましょう。
「何日かお日にちを頂戴いたしましたが、いずれの日程も予定が入っております」(56歳・運輸業)
「先約がありその日は都合が悪く参加できかねます。ご都合を合わせていただくと時期が過ぎてしまいますので、ご参加のみなさまで開催ください」(35歳・卸売業)
「接待は会社で禁止されています」(56歳・製造)
なかには、「新年会は古い友人との集まりしか参加したことがないんです。新年だけは、仕事以外の話題で過ごしているのです」(46歳・銀行)と、かなり正直な理由を述べて断る秘書さんもいました。ここまで言われると無理強いできないですが、率直すぎると今後の関係にも影響するかも……。
感謝をもって丁寧に断ろう!
実例集、いかがでしたか? 現役秘書さんの断り方、参考になりますね。誘ってくれた相手に感謝する気持ちをもって断れば、それほど失礼な断り方にはならないと思います。忙しいときに飲み会案内が入ると返事も雑になりがちですが、そんなときこそ秘書さんを見習って、お誘いに感謝しながら丁寧に断りましょう!
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取材協力:ぐるなび「こちら秘書室」