いつも他人の顔色を窺って、嫌われないように何でも引き受けて、疲れてしまう。そんな人は、他人軸で生きている可能性が。
「人からどう思われるかばかり考えていると、自分らしく生きられず、自分の意見さえ持てなくなってしまいます。SNS全盛の今、人からの評価を気にして本当の自分を見失っている人も多いのではないでしょうか」と話すのは、心理カウンセラーの根本裕幸さん。他人軸ではなく自分軸で生きられれば、心が軽くなり、人間関係もスムーズに。自分軸で生きるために、まずは“ありのままの私”を認めてあげる=「自己肯定感」を高めるトレーニングを。
「他人軸」で生きていないかチェック!
当てはまる項目の数ではなく、傾向があるかどうかをチェック。「他人軸で生きている人は、仕事でも恋愛でも気遣いのできる優しい人でもありますが、一方で自己を否定しがち。自分の心を犠牲にしてしまっては周囲と本当にいい関係を築くこともできないはず」
□他人からの評価が気になって仕方ない。
□自分の意見がなかなか言えない。
□頼みごとを断れない。
□人と会うことに疲れを感じる。
□意見を求められると頭が真っ白になる。
自己肯定感アップの7日間ワークとは?
根本さんによれば、自分軸で生きるには、自己肯定感を高めることが欠かせないそう。7日間でできる自己肯定感アップのプログラムに取り組んでみよう。
まずは自分をいろいろな角度から見つめ、次に、長所、短所も含めた“今の私”を受け止め、認めてあげる。自己肯定感が上がることで、最後には“本当にしたいこと”が見えてくる。
「短い期間で集中して取り組むと、変化や手応えを感じられて自信につながります。この7日間で、自分を肯定するという感覚をつかめるはず。他人軸で考えるクセはすぐに抜けないかもしれませんが、その度に『今、他人軸になっていたな』と気づくだけでも大きな進歩です」
【ワークの進め方】1日1つのワークを気軽に書いてみよう。
自分自身に意識を向け、ありのままの自分を認めてあげるための1日1テーマ×7日間の集中ワーク。時間をかけてじっくり考えてもいいし、ぱっと思いつくままに書き込むのでもいい。また、どうしても思い浮かばないときは無理に書かずに飛ばしてもOK。
根本裕幸さん 心理カウンセラー。カウンセリング、セミナー、講演等で活躍。著書に『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』(あさ出版)、最新刊『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)など。
※『anan』2018年12月12日号より。イラスト・阿部伸二 取材、文・黒澤 彩
(by anan編集部)