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芯のある本当の人間の強さとは?胸に響く韓国ドラマ2選

今、時代が求めているのは「圧はないけど、芯はある」人。今回はそんなキャラクターが魅力の韓国ドラマ2本をご紹介。元気と勇気がもらえること請け合いです。

1.「それでも僕らは走り続ける」の主人公 キ・ソンギョム

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人の罪と自分の罪と。穏やかで強い“正しさ”が秀逸
韓国代表の短距離選手ソンギョムは、自分の意思より次期大統領候補である父の意向が絶対な環境で生きてきた。ある日彼は暴力というイジメを受け続けてきた後輩をかばい、同僚を殴ってしまう。監督は事を荒立てないようイジメを容認しようとし、父はソンギョムの懲戒処分を阻止するためにお金をばらまく。そして迎えた競技会、彼はスタートラインに並びながら、走りださない選択をする。「走れません。僕は後輩を殴りました」。理由を問う記者団にそう告げる。人を非難するでなく、攻撃するでなく、自分の罪を認め、公にすることで静かに主張する。その穏やかにして力強い“正しさ”が、優しく、深くしみ渡る。

2.「賢い医師生活」の医師5人組 イ・イクジュン、アン・ジョンウォン、 キム・ジュンワン、ヤン・ソッキョン、チェ・ソンファ

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これみよがしでない使命感と情熱が、深く心に響く
総合病院舞台のメディカルドラマの主人公であるこの医師5 人組はソウル大医学部出身。となれば、権威主義や出生欲の塊?と思いきや、そのありようは常に自然体。たとえばイクジュン。肝臓移植の名医でありながらいたって気さくな性格で、手術室に向かう足取りもまるで顔でも洗いにいくかのようにごく自然。なのに、彼がスタッフたちにかける執刀直前のルーティンの言葉「今回も絶対に命を救いましょう」には実がこもる。命を救うことは、彼らにすればごく当たり前の日常。そのこれみよがしでない大いなる使命感と情熱に圧のない芯が見える。だからこそ、彼らの日常は、胸にじんと響くエピソードに満ちている。

取材・原文/山崎敦子 ※BAILA2022年2月号掲載

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