引っ越しシーズンとなりました。新しい環境のもと、気持ちよく過ごすには部屋作りがかなり重要です。そこで、20代~30代の女性が集まるanan総研メンバー約200人に「やめてよかったインテリアの配置」についてリサーチしました。参考にしてくださいね。
女性約200人に聞いた「やめたほうがいい&やめてよかったインテリアや小物の配置」
胸躍らせながら完成した部屋のレイアウト。でも、暮らすうちに不便な点がどんどん目について、かといって大型のものを移動させるのは面倒だし、せっかく買ったものを手放すなんてもったいない。結局、日々ストレスを抱えながら窮屈な生活を送るはめに…なんてことになったらイヤですよね。みなさん、どんな失敗をしてどんな教訓を得たのか、もしくはまだ模索中なのか…。さっそくご紹介しましょう。
1. 観葉植物を窓際に置く
「窓際に大きめの観葉植物を置いたら、日光が当たり過ぎて葉焼けしてしまい、観葉植物の見た目が変わってしまった。好みのものがなかなかなくてネットで探しまくってやっと見つけたのでショックでした。大きめで値段もそれなりしたので…」(34歳・自営業)
置くだけで部屋がおしゃれに垢抜ける観葉植物。目に優しいグリーンも大きな癒し要素のひとつです。せっかくの新生活ですから、自分のお気に入りのものに囲まれたいですよね。ですが、陽を当てすぎたことで残念な結果に。植物によって最適な環境があるので、適材適所が観葉植物にも言えそうです。好みのものを新たに迎え入れるとしても、植物も生き物。今あるものも大事に育てましょう。
2. ベッドを壁側につける
「ベッドは壁につけるのが当たり前と思っていましたが、真ん中に置くようにしたら部屋が広く感じるように。動線も意識しつつの向きにしたので、歩きやすさも問題ないです」(27歳・デザイン・クリエイティブ職)
次にも出てきますが、ベッドは壁につけて置いた方がすっきり見える、という考えが比較的多くの人にありますよね。でも、ある程度の広さがあれば、逆に真ん中に置いた方が部屋が広く感じるとのこと。レイアウトは、これはないだろう、と思ったものでもシミュレーションすることをおすすめします。新たな気づきがあるかもしれません。
3. 窓のサイズと形を確認せずに入居する
「長方形の部屋なので、短い辺にベッドをはめて、正方形になったところにテレビ、ソファを置いています。配置としてはかなりいいんですが、短い辺は全面窓になっていて(我が家唯一の窓)、半分ベッドで隠れているせいで部屋が暗いです…。そもそも配線的にテレビの位置は動かせず、どうしたらよかったんでしょうか」(28歳・会社員)
「寝室に細い窓があり、そこからサンサンと朝日が入ってきて眩しくて寝られませんでした。細長サイズでいいカーテンもなく、結局慣れてしまったのでそのままです」(30歳・会社員)
前者は、唯一の窓なのに、その半分がベッドで隠れてしまい、かといってほかにベッドのベストポジもないというコメント。1Rや1K賃貸物件の一般的な間取りと言えそうです。この場合は、畳める布団にするというのも一案でしょうか。または元から半分の大きさの窓である、と言い聞かせて現状維持する、なんて。東南向きであれば日差しは十分かもしれないですよ。
後者は、カーテンとひと口にいっても、オーダーメイドや小物などに使用するレースカーテン、ロールカーテン、シェードカーテンなど多様にあります。細長いサイズの窓は世の中けっこうありますから、対策は可能といえそうな気がしますが、慣れたのならそれはそれで一件落着なのかも。
4. 玄関のあたりにコート掛けを設置する
「玄関から上がってすぐのところにコート掛けを置いてアウターをかけていますが、見た目がすっきりしないのでどこがベストか模索中です。花粉やホコリなどがあるのでリビングには持ち込みたくなく難しいです」(28歳・会社員)
コロナ禍や特に花粉、PM2.5などが多い今のシーズンは、コート類は玄関で脱いで、余計なものを部屋に持ち込みたくないですよね。よく言われるのは隙間などのデッドスペースにコート掛けを設置すること。それが無理なら、コート掛け自体を省スペースなものにしたり、おしゃれなものにしたりすること、でしょう。隠す収納ではなく、見せる収納、というものですね。
5. 狭い玄関に傘を置く
「狭い玄関なので傘を置く場所に困る」(34歳・自営業)
傘って、1本だけを見ると細いスティック状だから場所を取らないイメージですが、玄関でしかも狭いとなると、けっこうな存在感があります。よくあるのは、ドアに取り付けるタイプの傘立て。または、つっかえ棒にかけて目立たないデッドスペースに収納する方法です。マンションによりますが、外の窓格子に傘をかけている人もいますよね。思い切って折り畳み傘オンリーにするのも手ですが、濡れた折り畳み傘の置きどころもこれまた厄介ですよね。玄関もイヤ、デッドスペースもない、外にもかけたくない、ならば、ベランダに置くのはどうでしょう(笑)。
6. カギや定期入れを一定の場所に置く
「鍵や定期はどこかに置き場所を決めるのではなく、扉にマグネットフックをつけてそこにかけています。忘れ物をしなくて便利!」(28歳・会社員)
傘と同じく扉やドアも収納スペースなんですよね。それらにかけることにより、どこかに置き場を作らずに済みます。しかも、目に留まる! いいことづくめのナイスアイデアです。コロナ禍になってからは、これらにマスクも必須。マスクは箱ティッシュのケース等に入れて、それを鍵類と一緒にかけておく、というのもよさそうです。
7. テーブルはカウンターキッチンの近くに置く
「カウンターキッチンがあるため、その向かいにテーブルを置いていました。でも、そこからテレビが見えなかったため、リビングのテレビの前にテーブルを移動したら、生活しやすくなったうえに、キッチンの前にスペースができてすっきりしました」(28歳・会社員)
テーブルはカウンターキッチンの近くに。配膳しやすく食器の後片付けも楽だから、動線を考えると多くの人がそう思うことでしょう。でも、思い切って離して置いても何も問題ないどころか、かえって生活が向上したとのこと。定説を覆すのもインテリアの配置は大アリと言えますね。
以上、女性約200人に聞いた「やめてよかったインテリアの配置」でした。今年の春は、あなた史上最高の心地よい空間を目指しましょう。
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