誰だって慣れない環境ではミスをしてしまうもの。社会人になるとそんなビジネスシーンが増えますよね。そこで、会食のマナーで失敗してしまったことを、anan総研メンバーに聞いてみました。
文・三谷真美
【アンアン総研リサーチ】
会食で失敗したこととは?
酔っ払いすぎて…
「一番偉い人にずっと飲まされていたせいで酔っ払ってしまい、その人の口に一升瓶を突っ込んで『お前が飲めー』と飲ませていたらしい。翌日『覚えていなくて、本当に申し訳ございません』と先方の会社へ謝罪に行きました」(33歳・その他)
「飲むと気が大きくなってしまうのか、取引先のおじさんのネクタイを引っ張ったり、腕を組んだり。後日きちんと謝罪したら笑って許してくれましたが、これを年下の男性にしていたらセクハラになりかねないですよね……これからは気をつけます」(28歳・自営業)
クライアントの気分を害しては仕事に支障が出るので気をつけましょう。とはいえ、お酒を一緒に飲むことで親近感を持ってもらえたりかわいがられることもあるので、相手を見極めることが大切です。
会場の場所を間違えた
「ボスに会場の場所を間違えて伝えてしまったことがあります。内輪の懇親会だったため大事にはならなかったものの、ひたすら謝り、今は場所のチェックを何度もするようになりました」(33歳・派遣社員)
「会食場所へ向かっている時に、マップのピン位置が動いてしまったらしく、ついたら別の場所だった。そんなに遠くはなかったので少しの遅刻ですみましたが、怒られました」(30歳・会社員)
実際の会場がすごく遠かった場合、その会食自体が無駄になってしまうことも。似たような名前の場所はたくさんあるので、きちんと住所と名前を確認するようにしましょう。
配るはずの資料が…
「打ち合わせ込みの会食だったのに、資料を忘れてしまったことがあります。パソコンの画面を覗いてもらいながら説明したので、すごく見にくかったと思います」(30歳・その他)
「お店の予約をしてくれたのが先方の秘書さんだったので、相手の人数を把握していなかったんです。思っていたよりも先方の人数が多く、配るはずの資料が足りませんでした」(32歳・会社員)
資料を見ながらの会食では、資料を印刷して持っていくのがベター。足りなくならないように、多めに持参するようにしましょう。
マナーがわからない
「お土産を袋のまま渡してしまい、上司に怒られた」(27歳・会社員)
「間違えて上座に座ってしまいました。先輩に注意され、すぐに立って謝ったので怒られはしなかったけど、恥ずかしかったです」(24歳・会社員)
「カバンを机の上に置いて、先方に嫌な顔をされました。私はなぜだかわからなかったのですが、同行していた人が下に置いてくれました」(23歳・会社員)
「お酌するべき席としなくてもいい席の見極めができない」(23歳・会社員)
お土産は袋から出して渡す、奥の席が上座だけど、景色がきれいに見える場合は上座の位置が変わる、カバンは机に置かない、などビジネスマナーはたくさんあって覚えきれないですよね。ですが、そんなことで仕事が台無しになってはもったいないので、最低限のマナーを覚え、使いこなせるようになりましょう。
クライアントにガチギレ
「セクハラされて、相手方に対して怒り散らしました。間違ったことはしていないと思っているので、フォローしなかったのですが、先輩には『もう少しうまく怒るなりかわしなさい』とアドバイスされました」(27歳・会社員)
セクハラをするほうが悪いし、それを許してはいけません。ですが仕事相手の場合、トラブルにならないように、うまく受け流したり注意するすべを身につけていて損はなさそうです。
お酒の注ぎ方がわからない
「普段お酒を飲まないのでお酒の注ぎ方がわからず、ラベルを下にしたままビールを注いだり、こぼしてしまったこともあります」(30歳・専門職)
慣れていないものは仕方ないので、ひと言「慣れていなくてすみません」と声をかけ、こぼしたり、ガチャガチャ音を立てないように注意を払いましょう。ラベルを上にしてお酌する、ラベルを目上の方に向けて瓶を置く、などのマナーは、お酒を飲まない人でも覚えておいたほうがよさそうです。
うまく会話できない
「人見知りなのもあって、会食の席でうまく話すことができません。私はいつも “無口な人” になってしまうので、その場を盛り上げることができる先輩を尊敬します」(34歳・会社員)
人見知りを治すのは簡単ではないかもしれませんが、仕事の席ではスマートに会話ができたほうがトク。事前に話すことをいくつか想定したり、相手のことを3回は褒めるなどのマイルールを作って臨んでみては?