好きな人と仲良くなりたいとき、誰もがあまり冷静になれないものですが、実はそうした余裕のなさが間違ったアプローチの原因になってしまいます。好きな人を振り向かせるための“ちょうど良いアピール”とは具体的にどんなものなのか、詳しく見ていきます。
必死すぎない
モテる人の振る舞いを見ると適度なゆるさを感じます。心の中では「あの人を絶対に落としたい」と切望していても、発言や行動には余裕があって必死さがありません。実は、この適度な余裕が好きな人を振り向かせるちょうど良いアピール。畳みかけるような情熱的アプローチはむしろ逆効果なのです。
想像してほしいのですが…自分があまり注目していない男性から用事もないのに何度も話しかけられ、SNSのダイレクトメールを何通ももらっていたら、ほとんどの女性は警戒するはずです。その男性に好感を覚えることはないはずですが、それを好きな人にやってしまう人がとても多いのです。
重すぎるアプローチは受け入れられにくいので、いきなり核心に迫るようなことはしないように。あくまでフランクに友情の延長上で接するといいでしょう。「なんとかして好きにさせる!」ではなく、「もっといろいろ話せるようになったらうれしい」くらいが好感を持ってもらえます。
相手ファーストで
アプローチするときにもっとも大切なのは、自分が何をアピールするかではありません。相手がどういうコミュニケーションの仕方をしていて、今の自分が相手にとってどんな存在かを知ることです。そして、相手の気持ちや事情を汲んで、「今なら話を聞いてもらえそう」というタイミングを見計らうことも大事でしょう。
好きな人が忙しくしているときに質問攻めにしたり、誰かと話しているところに割って入ったりすれば、逆に敬遠されてしまうはずです。自分よりも相手を優先して考えられるかどうか。そこが振り向いてもらえるアプローチの要となります。
会話に“間”がある
好きな人とふたりきりになれば、うれしさと緊張が入り混じって冷静ではいられなくなるはず。でも、沈黙をおそれてしゃべり続けるのは逆効果です。
会話のアプローチでは言葉のキャッチボールを心がけて。聞かれたことに即答しなければいけないわけでもありませんし、どうでもいい話を投げるより目をじっと見つめて微笑むといった非言語のコンタクトをしたほうがいいでしょう。
また、自分のことを知ってほしい、理解してほしいとひたすら自分の話をするのも好きな人をゲンナリさせてしまいます。恋人関係を目指すなら、そもそも一気に自分を知ってもらう必要はありません。相手が興味を持ったタイミングで話せばいいと思ってください。女性はむしろ聞き役に回って、男性に多くしゃべらせたほうが会話は続くはずです。
「女性らしく」より「自分らしく」
ふんわりしたムードを持つ女性は確かに男性にモテますが、しおらしいだけで彼氏の言いなりになる彼女が愛されるとは限りません。女性らしさだけでなく、自分というものをしっかり持っている人のほうが、男性に興味をもってもらいやすいでしょう。特に婚活の現場では、女性に「包容力」「頼りがい」を求める男性は少なくありません。
なぜなら、自分の意志を持っているとは内面の魅力が高いことを表すからです。判断力と行動力がある人は普段からよく考え、情報収集にも積極的で他人に流されることを良しとしません。自分のアイデンティティをしっかり確立させているので、たくさん話すほど内面の魅力があふれて「この人をもっと知りたい」と思わせるでしょう。
男性はなんだかんだ言って好きな人を追いかけたいので、そういう気分にさせる女性はやっぱりモテます。彼女・妻候補に見られやすいはずです。
だからこそ、女性らしさより自分らしさを大切に。相手の色に染まる従順さではなく、「私はこう思う」と意見を言えることを重視するといいでしょう。
恋愛とは人間関係
恋愛とは結局のところ人間関係です。友人や職場の人のヒンシュクを買ったり、なめられたりするようなことは恋愛でも同じように見られてしまいます。
焦らず丁寧に関わっていくことで好きな人との距離は自然と縮むでしょう。自分のことより相手の気持ちや事情を想像できれば、ゆっくりでも確実に心は重なっていくはずです。
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※ 2022年6月15日作成