人の性格や運勢を自然の景色になぞらえる水晶玉子さんの「運景占い」。その捉え方と、2022年下半期の5つの開運キーワードを教えてもらいました。まだまだ流動的な今年、幸せのチャンスを取りこぼさないで。
運景占いは人生の季節に合わせて美しく輝くためのひとつの指針です
十二支は、時刻や方角を表すものとして使われますが、
もともとは、命が、生まれ、育ち、盛え、衰え、滅する姿を動物になぞらえて表したもの。
ですから、十二支には季節があります。
新型コロナで世界中の人々が分断され、閉じこもった2020年「子」年は冬。
冬の間、地面の下で根が活発に動いたような2021年「丑」年を経て、
2022年「寅」年は、冬が終わり、訪れたばかりの早春の季節です。
春というと、のどかなイメージを抱きがちですが、冬から春への変わり目は、
雪崩もあれば、春一番の突風も吹く、実はいちばん荒れる季節です。
実際、ウクライナとロシアの紛争など人々の生活と思いが揺さぶられる出来事が起きています。
激動のなか、これからやってくる“春”と“夏”を平和で豊かなものにするために、
今、何をすべきかを誰もが考えるときを迎えています。
ひるがえって個人の運勢を考えれば、そこにも人生の“季節”があります。
スタートは誕生日の季節、それが順回り、あるいは逆回りで巡っていきます。
ひとつの季節の単位は30年と長く、変わり目がいつかは人それぞれ違いますが、
少なくとも30歳以上の人は、1回か2回、季節の変わり目を経験しています。
イメージだけだと冬は嫌だとか、暖かい春がいいな……とか思ってしまいますが、
季節に吉凶はありません。ただ冬にはコートを着るように、
夏には日陰を探すように、その季節に合った生き方があるだけです。
そのときの運気、季節に合った生き方さえしていれば、
人生はいつも美しく輝く……それをお伝えするのが、この「運景」の占いです。
2022年後半の5つの開運キーワード
【社会を見る】
時代や社会の動きに目を向ける
大きな時代の曲がり角のまっただ中で、社会も動いている2022年。そこに無関心なまま、ただ流されているだけでは、せっかくの努力が無駄になることも。よくわからなくても、何もできなくても、世界や世の中の動きに目を向けておくことは、色々な選択の場面で役に立つことも多いはず。感情的にならず、社会のことを知ろうと意識することは大事。
【変化を恐れない】
新しいものに敏感に。“君子豹変”もOK
茂みから虎がいきなり飛び出すように2022年後半は、新しいものや考え方などが次々と現れます。中には、なかなか受け入れられないもの、よくわからないものも多いかもしれませんが先入観にしばられずに、受け入れてみると、生活が劇的に変わることも。新しいものや考え方に触れ、これまでの方針や信条を変えてOK。“君子豹変”でもよいのがこの時期です。
【香り】
心だけでなく体も柔軟に。香りも楽しんで
2022年は寅年であると同時に「壬」という水の陽の気も巡っています。水はどんなふうにでも形を変えるもの。だからこそ心をフレキシブルにすることはもちろん、体を柔らかくするストレッチやエクササイズの習慣もぜひ取り入れて。形の見えないフレグランス系のおしゃれ、入浴剤などにこだわった毎日のバスタイムの充実も開運におすすめです。
【目的は明確に】
まずはじっくり目的をしぼり込もう
あなたが今、明確な目的があるなら、それに向かって“虎”のごとく一度動いてみて。その結果でさらに次が見えるはず。逆に、はっきりした目的を持てずにいるなら、小さく試しながら少しずつ目的をしぼりましょう。流されやすい運気の時ですが、“虎視眈々”と狙うものと方向性が定まれば、一本、すじの通った時間の使い方ができ、有意義な日々になります。
【デトックス・休息】
デトックスや休息も大切な時間
新しいものを受け入れるには、古いものの整理や浄化も必要。不要なものだけでなく、習慣や人間関係などは手放していきましょう。もしかしたら新しいものを手に入れるより捨てることのほうが大変かもしれませんが、体調やメンタルを整えるための自分なりの方法や時間も確保してみましょう。そんなメリハリのある時間の使い方が新しい意欲やパワーを生みます。
イラスト/岡崎マリー ※BAILA2022年7月号掲載