みなさんが、普段使っている“ポイントカード”。通常の何倍も効率良くポイントを貯めたり、使ったりできる方法があるのを知っていますか? そこで今回は“ポイントカードの上手な貯め方・使い方”を、資産運用・トレーディングのプロである山田良政さんにご紹介いただきます。
文・山田良政
■nanacoカードでポイントを上手に貯める
nanacoをお持ちの方の多くは、セブンイレブンやイトーヨーカドーで使用することが多いと思います。エッソ・ゼネラル・モービルなどのガソリンスタンドでも、nanacoで支払いをすることでポイントが貯まります。
またnanacoは、店頭の支払いだけでなく、セブン銀行の取引内容によってもポイントが貯まるのです。例えば、nanaco一体型のデビットカードで支払いを行えば、利用金額の0.5%~1.5%のポイントが還元されます。また初回のみではありますが、給与や賞与の振込先をセブン銀行にすると、500ポイントがもらえます。
公共料金の支払いなどもnanacoですることができるので、使い方によってはポイントをかなり貯めることができるはず。
■楽天カードでポイントを効率よく貯める
楽天カードは、正確にはポイントカードではなくクレジットカードですが、ポイントを非常に効率よく貯められるカードのひとつです。
例えば、楽天カードは通常100円の利用につき1ポイント貯まりますが、楽天市場で買い物をすると、常時ポイントが4倍に。さらに、楽天市場アプリや、楽天プレミアムカード・ゴールドカード、楽天モバイルなどを併用すると、ポイント還元率は最大で7倍に。※キャンペーン時などは、それ以上の還元率になることもあります。
また、楽天トラベルなどを利用する際も、アプリを利用したり、楽天カードを利用したりするとお得。
さらに、楽天ポイントカード加盟店のコンビニや飲食店で支払いをする際には、楽天ポイントカード機能付き楽天カードを提示するだけでもポイントが貯まります。
楽天カードで楽天関連のサービスを利用すると、大量のポイントが貯まる仕組みになっています。現状、これだけ多くポイントを還元してくれるのは楽天だけでしょう。
■ポイント移行によって効率よく使う
ポイントを最大限貯めるために、あらゆるお店のポイントカードを持ち歩いてはいませんか?
しかし、ポイントカードをたくさん持ちすぎると、付与されるポイントが分散し、貯まりにくいというリスクもあります。
そんな悩みを解決してくれるのが、“ポイント移行”。あるポイントを、別のポイントに交換してまとめることができるのです。
各ポイントサービスにはそれぞれ提携先があり、ポイントを他のポイントに移行できるしくみがあります。移行手続き方法はポイントサービスによって異なりますが、ウェブから移行申請を行うのが主流です。
ポイントの移行可能先を知っておくことで、何をどう組み合わせれば良いか分かり、さらに賢くポイントを貯められるはず。
■ポイントをいかにしてお得に使うか
このように賢く貯めたポイントは、ぜひ賢く使いたいもの。
例えば、Tポイントは電子マネーのSuicaのチャージに使えるほか、ソフトバンクの通信料・通話料の支払いにも使えます。
交通費や通信費のような、日常生活に欠かせない支出をポイントで補うことができれば、節約効果はバッチリ。ぜひ、自分が持っているポイントがどんなサービスで使えるか、調べてみてくださいね。
基本的に、ポイントカードは“貯め方・使い方”が大切。どんなポイントカードにもそれぞれ強みと弱みがあるため、それを把握しておくことが重要です。
自分のライフスタイルに合わせて、カードの使い分けとポイントの集約ができれば完璧。きっとこれまで以上にお得な生活ができるはずですよ。
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