30代の大切な「記念日」に何を買う? 人気スタイリスト4名が、オリジナルな視点で“今”の30代に本当におすすめしたい名品「腕時計」をセレクト。豊かな経験に裏打ちされた“もの選びの視点”は、この先をともにする私的名品を見つけるヒントになるはず。
1.シャネルの「プルミエール オリジナル エディション」
シャネルならではの圧倒的な存在感を手もとに/辻 直子さん
2022年に復刻し、あらためて心惹かれたのがアイコニックなチェーン×レザーをジュエリーウォッチに昇華したこのデザイン。シャネルという枠のなかでふんだんに遊んだ類を見ない意匠は、つけた瞬間高揚感に包まれるとっておきだと思います。時計はジュエリー以上にパーソナリティを映すもの。“シックに遊ぶ”大人像をかなえたい人におすすめの一本です。
初代モデルの細部を、よりモダンにアップデート。イエローゴールドの色みもやわらかく。時計(SS+ゴールドプレート×レザー、ケース径26.1×20mm、クォーツ)¥759000/シャネル カスタマーケア(シャネル)
2.エルメスの「アップルウォッチ」
柔軟性の高い今の30代に似合う新時代の名品時計/斉藤くみさん
エルメスのレザーの素晴らしさを知る私にとって、このコラボはこれ以上ないくらいのインパクトでした。つけている人がいると“時代にフィットした感度の高い人なのかな”と自然と目がいきますね。コンサバにもカジュアルにも偏らず、カテゴライズされない自由さがある今の30代には、高級感とユーティリティを両立したこの時計こそベストだと思います。
レザーブレスと時計が一体化したような、エルメスとのコラボならではのデザイン。洗練度抜群のオフホワイトは今季の新色。時計(SS×レザーストラップ、ケース径41mm)¥196800(本体セット価格)/エルメスジャポン(アップルウォッチ エルメス)
3.カルティエの「パンテール ドゥ カルティエ」
トレンドに左右されず価値が変わらないものを/百々千晴さん
気軽に買い替えるものではないからこそ、おばあちゃんになったときのシワシワの手にもきっと似合うと思えるものを選びたいですね。そういう意味で、約40年前に誕生し、この先もずっと続いていくであろう歴史的価値のあるこの時計は理想的。私はゴールドのミニにときめきましたが、クリーンに楽しみたい人にはステンレススティールという選択肢も。
ぬれたようにつやめくブレスレットが手首に沿い、まるでジュエリーみたいな華やかさ。デイリーにフル活用できるミニサイズが人気。時計(YG、ケース径25×19mm、クォーツ)¥2772000/カルティエ カスタマー サービスセンター(カルティエ)
4.パテック フィリップの「カラトラバ」
インテリジェントな本格派。決め手はボーイズサイズ!/池田 敬さん
やっぱり惹かれるのは、こういう正統派なマニュファクチュールの腕時計。もし女性がカラトラバの少し大ぶりなサイズをつけていたら“上質なものを知る通な人”だと見とれてしまいます。それに手もとがハンサムだと不思議と知性が際立って見えるんですよね。ローズゴールドとベージュストラップのコンビならフェミニン派の方にもきっと取り入れやすいはず。
シンプルでこの上なくノーブルな、まさに一生もの。時計(RG×アリゲーターストラップ、ケース径34.6mm、自動巻き)¥4136000/パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター(パテック フィリップ)
撮影/西原秀岳〈TENT〉 スタイリング協力/大谷玲奈 取材・原文/榎本洋子〈TENT〉 ※( )内の数字は編集部で計測した(高さ×幅×マチ)およびヒールの高さで単位は㎝です ※価格はすべて発売日時点のもので、改定の可能性があります ※BAILA2023年2,3月合併号掲載