良好な人間関係は、日々のひと言の積み重ねから!ビジネスシーンでの「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に変える言いかえ術をご紹介。第21回は、「つまらないものですが」の言いかえについて。
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■「つまらないものですが」と言うのがNGなのはなぜ?
取引先や訪問先に贈り物や手土産を渡すときに、謙譲のつもりで言う人がいますが、今やこの言葉は、相手によっては、「つまらないものなら持ってこないで」と思われて誤解を招くことがあるのです。
コミュニケーションの基本は、ネガティブな言葉を使わないこと。謙遜や謙虚な気持ちを重んじる、日本人の控えめな態度が求められる場面もあります。けれども、度が過ぎるとかえって相手を不快にさせることになるので注意してください。
■言いかえるならこれ!
「つまらないものですが」と言うのはNG。
では言いかえるなら何て言う?
↓↓↓
「気持ちばかりですが」
が正しい!
特別に卑下したり悪く言ったりする必要は、まったくないのです。
■さらに上手に使うには?
「気持ちばかりですが、よろしければどうぞ」とだけ言うのも、素っ気なくて気が引ける。そう思う場合は、「お口に合うかどうかわかりませんが、私が好きなお菓子を買ってきました」と言うほうがベターです。
人気店で買い求めた品であれば、「最近、話題になっているおいしいお菓子なので、ぜひみなさんで召し上がっていただきたいと思いまして」と、むしろわざわざ買ってきたことをアピールしたほうが喜ばれます。
■引用したのはこちら
よけいなひと言を好かれるセリフに変える 言いかえ図鑑
サンマーク出版 大野萌子著
公認心理師、産業カウンセラー。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ®資格認定機関)代表理事。2級キャリアコンサルティング技能士。法政大学卒。
企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの分野を得意とする。官公庁をはじめ、大手企業、大学等で5万人以上に講演・研修を行う。テレビ、ラジオ、新聞などのメディア出演、監修多数。
取材・文/佐久間知子