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「わかるわかる」はNGワード!? 人間関係を良好にする、ポジティブな言い換え6選

仕事やプライベートなど日常生活の中で使う言葉遣いも、実は品格とマナーを大きく左右するツールのひとつ。いつもの言葉をポジティブに言い換えるだけで、人間関係も良好に。今回は挨拶や返事をアップデート!

「プラスな言葉遣いやわかりやすい表現を心がけると人間関係もアップデートされます」

と、日本メンタルアップ支援機構代表理事の大野萌子さん。

「昨今TPOに応じて使う言葉を切り替えられない人や、書き言葉と話し言葉がうまく使い分けられない人が増えている印象です。タメ口が相手との親しさを表すという思い込みや、言葉の捉え方に世代間でズレがあることが、その背景にあります。ビジネスシーンに限らず、友達や恋人に対しても一定のマナーを踏まえた言葉遣いを意識した方が行き違いが減るはずです」

時代にフィットする言葉を身につけるためにできることは?

「最初はなじまない言葉も繰り返し使うなかで徐々に自分の言葉に。自分が“嫌だな”と思う言葉は使わないことも大切。また会話を楽しむには何をどう言うかを事前にシミュレーションしすぎず、会話の“波”に乗るのも大事です。まずはその言葉遣いがなぜOK/NGか、要点を押さえることから始めましょう」

NG word「疲れてる?」 →【ポジティブ変換】相手を後ろ向きにさせうるネガティブな言葉をポジティブな表現に。

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「疲れてる?」と聞く方は相手をねぎらいたい一心かもしれない。「でも言われた方は“疲れてるけど頑張ろう”と精一杯な心境かもしれず、お節介だと感じる可能性も。そもそも人はポジティブな言葉よりも、ネガティブな言葉に感化されやすい傾向があります。よって疲れてるのかなと気になっても“調子どう?”と聞く方が相手も素直に答えられるはず」

【類似例】普通に美味しいですね→とても美味しいですね

NG word「大変ですね」 →【シンプル反芻法】ザツな相槌は“上辺”な印象に。「話を聞いてほしい」相手に寄り添う。

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ただ聞いてほしい、大変&笑えるエピソードを話したい…そんな思いで苦労話をする人がほとんど。「それを“大変でしたね”の一言で済まされると話した方はズレを感じ、“わかった気にならないで”と反感を抱くことも。話す側はどんな心境だったかを知ってもらいたいので、印象に残ったフレーズを反芻するのが正解。相手が話しやすい空気をつくりましょう」

【類似例】それはがっかりですね→そんなことがあったんですね

NG word「仕事はうまくいってる?」 →【オープンクエスチョン】YES/NOでしか答えようのない質問を自粛し、会話をもっと豊かに。

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聞かれた方がYESかNOで答えられる質問は、答えやすいという利点はある。「ただ会話が深まりにくく、連続すると尋問です。“どう”や“どんな”など、内容を答えてもらうような質問の方が話を深めやすい。また“うまくいっている”前提で聞くと、そうでない場合に相手は本当のことを話しづらく思うもの。相手に答えの選択権を与えましょう」

【類似例】彼氏とうまくいってる?→二人はどう?

NG word「わかるわかる」 →【共感重視】特に悩みや辛い気持ちを相手が話してくれた時は同意でなく共感を。

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「これかわいいね」「美味しいね」、そんな日常会話での“同意”はOK。「でも相談や辛い体験談をして“わかるわかる”と同調された方は“あなたに何がわかるの?”と反感を持つことも。よって“同じ意見です”とそのまま同意するよりも“そんなふうに感じたんだね”と共感する方が、フラットな関係を築きやすい。あくまでも相手の意見として尊重しましょう」

【類似例】私も同じだから、わかる→わかる気がする

NG word「そんなことないですよ」 →【謙遜の回避】相手がわざわざ伝えてくれた好意は素直に受け止めて感謝を示す。

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「相手も褒めて困らせたいわけではなく、謙遜されると“もっと言うべき?”と逆に気を遣う。謙遜は自信のなさや予防線を張っておきたい気持ちの表れとも捉えられます。よって“ありがとうございます”と素直に答える方がお互い気持ちいいはず。仕事で何か任された時も、本当に断りたい時以外は、まず前向きな意思表示をするのが大事です」

【類似例】私なんて無理です→私でよければやらせてください

NG word「勉強になりました」 →【具体化】社交辞令に聞こえうる言葉に一歩踏み込んだ一言を添える。

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“勉強になりました”と言うのは悪くないが、具体性に欠ける。「時に社交辞令のように聞こえる可能性も。きちんと感謝を伝えたいなら、何が勉強になったかを一言添えると、具体性が増して相手も“聞いてもらえた”と感じられます。また“なんでも聞いて”と言われるとかえって何も聞けなくなる、というのもよくある話。絞り込んで話をする心がけが大切」

【類似例】なんでも聞いてください→○○でわからないことがあれば聞いてください

大野萌子さん 一般社団法人日本メンタルアップ支援機構代表理事。企業などでコミュニケーションなどに関連した行動変容に直結する研修や講演を行う。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)など。

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