年末年始の暴飲暴食シーズンはとっくに終わったはずなのに、食欲は減らないし、体も元に戻らない…。というか、私こんなに大食いだった?! もしかしたらそれ、日々使っている調味料のせいかもしれません!
「太る元凶は、味覚にあります」
と言うのは、ダイエット講師を務める松田リエさん。実は松田さん、食事のコントロールのみで12kgやせたという経験の持ち主です。
「こってりした味付けの料理や砂糖いっぱいのスイーツなど、太る要素満載の食べ物ばかりを好んで食べていると、甘い、しょっぱい、酸っぱい、苦いといった味の特性を感知するセンサーの働きが鈍り、普通の味付けでは満足できなくなります。また味覚は食欲をコントロールする役割も担っているので、味覚が狂うと食欲も暴走します。まずは調味料を見直し、味覚をリセットすることが大事。そのために、素材の味をしっかり感じられる〈やせ調味料〉を、1日1杯を目安に、2週間使ってみてください。最初は少し物足りなさを感じるかもしれませんが、味細胞は2週間で入れ替わるので、2週間後には味覚がリセットされ、代謝もアップ。“やせやすい体”のベースができていることと思います」
調味料を変えると体が変わる、5つの理由
1. 味覚が正常に戻る
濃い味ばかり食べていると、舌にある味細胞の働きが鈍化。「味の濃い料理を求め、さらに太りやすく…という悪循環に。素材の味を活かした調味料を使うことで狂った味覚が正常化され、薄味でも満足できるように」(松田さん)
2. 食欲コントロールが可能に
味覚には、食欲をコントロールする働きもあるそう。「そのため、味覚が鈍ると食べても食べても満足できなくなり、食べすぎを招くことに。味覚が正常に戻れば、食欲の暴走が抑制され、無理せずとも自然に体がやせていきます」
3. 食べることで脂肪が燃焼する
食事制限しすぎると体が飢餓状態になり脂肪を溜めやすくなる。「筋肉量が減ると基礎代謝が落ちダイエットに逆効果。この理論では食事量を減らすことなく必要な栄養素が摂れるので、基礎代謝を落とさず脂肪燃焼を促します」
4. 細胞がキレイになる
市販の調味料に多く含まれている添加物、トランス脂肪酸、白砂糖、酸化した悪い油といった成分は、細胞を傷つけ、代謝を下げることに。「〈やせ調味料〉はそういった成分を使わないので、ダイエット効果が高まります」
5. 継続するのがカンタン
やせ調味料ダイエットは、調味料を変えるだけ。「無理に運動や食事制限をする必要がないので、続けるのがつらくない。しかも調味料は身近な食材で作れるものばかり。ストックしておけば、すぐに追加で作ることも可能です」
甘くないポン酢
実は市販のポン酢の多くは糖質が多め。手作りで糖質をカットし、すっきりした味に。
市販のポン酢に多く使われている〈果糖ブドウ糖液糖〉は、太りやすい糖質。手作りすることでそれをカット。また酢がエネルギー代謝を促すので、やせやすい体に導きます。
【材料(作りやすい分量)】
醤油…大さじ6、りんご酢…大さじ4、レモン汁…大さじ2
【作り方】
すべての材料を保存容器に入れて、よく混ぜる。
【保存の目安】
冷蔵で1か月
甘くないポン酢を使ったレシピ
加熱をすると酸味が甘みに変わるのが、ポン酢の魅力。酸っぱさが苦手という人にもおいしいレシピをご紹介。
豚肉のレタス巻き【210kcal】 ポン酢をかけながら焼き、ジューシー食感に。
おろししょうが入りポン酢で、しょうが焼き風のメニュー。ジュワッとした豚肉と、レタスのシャキシャキ感のバランスが絶妙。ボリューミーなのに低カロリー。
【材料(2人分)】
豚ロース肉(しゃぶしゃぶ用)…150g、レタス…100g、おろししょうが…10g、水、甘くないポン酢…各大さじ2、紫たまねぎの薄切り…1/4個分、小ネギ…少々
【作り方】
(1)ラップを広げ、豚ロース肉を少し重ねながら横20×縦10cm程度に並べ、レタスをぎゅっと潰して丸めるように一つにして豚ロース肉の上に置き、肉でくるくると巻く。
(2)(1)のラップを剥がし、巻き終わりを下にしてフライパンに入れ、全面の色が変わるまで中火で焼き、水、ポン酢とおろししょうがを加えて蓋をし、中弱火で蒸し焼きにして火を通す。
(3)蓋を開け、転がしながら水分が少なくなるまで煮詰める。
(4)食べやすい大きさに切り器に盛り、フライパンに残った汁をかけて、紫たまねぎと小ネギを添える。