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不動産会社経営者が教える! 絶対してはいけない「賃貸物件と間取りの選び方」

3月になり、家探しがいよいよ大詰め! というかたも多いのではないでしょうか? 不動産会社を経営する尾崎将之さんに、絶対に後悔をしない部屋探しのポイントを教えてもらいました。

不動産経営者が教える! 絶対に後悔をしない部屋探しのポイント

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――部屋探しをする時に、絶対にしてはいけないことは何ですか?

尾崎さん 家賃以外の条件を絞りきらないことです。部屋探しをする時、予算を決めたら、絶対に譲れない条件を3つまで、例えば最寄り駅やバストイレ別など、を決めてください。職場や学校までドアtoドアで何分以内で、最寄り駅や使用路線はどこで、駅徒歩何分以内で、何平米以上で、方角は…等、さまざまな希望条件がでてくると思います。家賃にいくらでもかけられるのであれば、全ての条件を満たす部屋は見つかります。しかし、そんなかたはほとんどいません。予算内で、譲れない条件を絞りながら自分に合った良い部屋を探していくのです。

――オススメの間取りや方角ってありますか?

尾崎さん 私は、オススメの間取りや方角というのは無いと考えています。確かに、南向きの部屋は日当たりが良く、人気があります。しかし、窓側にすごく大きな建物があったり、ライフスタイル的に家は寝るだけの場所ということであれば、方角はあまり関係ないと言えます。個人的には、同じ平米数のお部屋の場合、細長い形より、より正方形に近い部屋の形のほうが広く感じられるので、そのような部屋が好きです。ただ、これも、人それぞれの感じかた次第なので、なんとも言えませんが…。コスパがいい部屋は? と聞かれたら、エレベーターがついていない、木造の部屋をオススメします。エレベーターの保守費用は高額なので、賃料もその分高くなっているんです。

――自分に合う部屋を探すために必要なことってなんですか?

尾崎さん まず、不動産仲介業の人にいつまでに引っ越しをしなければいけないとタイムリミットを伝えることです。このひと言があるかないかで、担当者のやる気が変わるといっても過言ではありません。逆にNGなのは、「いい部屋があれば引っ越ししたい」というワード。経験上、そのようなお客さまは切羽詰まっていないので、希望条件が細かく、契約に至らないことがほとんどなので、担当者の士気が下がってしまうことが多いのです。あとは、あなたのライフスタイルをお伝えするのも良いと思います。

そして、一番大切なのは、実際に部屋を見に行くこと。ここ数年、コロナのため、オンライン内覧会等ありましたが、良い部屋を見つけるためには自分の目で確かめることが必要です。最初に、譲れない条件を3つほど、と言いましたが、内覧すると条件が絞られてきたり、本当に譲れない条件に気づいたり、譲れないと思っていたことが実はどうでもいいことだったりということがよくあります。以前、駅近が最重要条件といっていたかたが、いざ最寄り駅周辺の部屋を見ると、商店街が賑やかで歩くのが楽しそうということで、駅から少し離れた商店街の入り口にある家賃が予算より1万円安い部屋に決めたということがありました。このように、部屋とその周辺の環境は実際に見てみないとわかりません。いくつか部屋を見ながら、自分のライフスタイルと照らし合わせていくと、本当に譲れない条件というものが浮かび上がり、その人に合った部屋に巡り合えるんです。

賃貸情報サイトを見ると、平米数や方角などのスペックはわかります。紙面上は同じようなスペックのお部屋でも、実際に訪問すると廊下の幅の広さや天井の高さ、光の入りかた、キッチンの高さ等が異なり、自分が心地よいと感じるポイントがわかると思います。

――良いなと感じた部屋が複数ある場合、どこを比較するといいですか?

尾崎さん 個人的な意見ではありますが、ぜひ、その部屋の施工会社を比較してください。オススメは、大手メーカーが施工している部屋です。一概には言えませんが、大手メーカーのほうが家自体の作りがしっかりとしていて、感覚的に住み心地のよい家が多い傾向があると感じています。また、建材も良いものを使っている場合が多いようです。安い建材は音が響きやすく、住民トラブルの原因第一位の騒音に繋がる可能性があります。

複数の部屋を見ることは、とても大変だと思いますが、サイトや紙でみるスペックに惑わされず、自分にあった部屋を探しをしてくださいね。

部屋探しをするときのNGポイントはこちら。

NG1: 予算以外の希望条件が多すぎる
NG2: 価値観やライフスタイルを考慮せず、一般的に人気の物件に飛びつく
NG3: 不動産仲介担当者にタイムリミットやライフスタイルを伝えない
NG4: 内見せずに部屋を決める
NG5: 物件の施工会社をチェックしない

どうぞご参考にしてくださいね。

尾崎将之さん 不動産業界歴15年以上。現在は、不動産売買やマンションのオーナーを務める。不動産業の傍ら、ビリヤードのプロ選手としても活躍中。

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