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戸田恵梨香さんの未来と現在地。「人生の第2章がようやく始まった気がします」

自分自身を見失っていた時期を経て、ここからが再スタートだと語る戸田恵梨香さん。人生に対する信念や理想についてお伺いしました。

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葛藤を超えた先で見つけたもの

戸田恵梨香が想う未来と現在地。

教えていただいたのは…

ERIKA TODA
戸田 恵梨香

1988年8月17日生まれ、兵庫県出身。作品に奥行きを与えるたしかな演技力で、主演映画『母性』をはじめ数々の話題作に出演。自らの心情を飾らずに語るストレートな発信も支持されており、昨年出版された初のトークエッセイ集『彼女』(ワニブックス刊)では、これまで演じてきた役柄に込めた想いや、自身が悩みもがきながら辿り着いた生き方に対する信念を包み隠すことなく語っている。

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自分の中にある迷いや弱さも認めてあげることがとても大切

「雑誌などで紹介される際は“凛とした”とか“強い”と表現して頂くことがあるので、私に対してそういったイメージを感じてくださる方は多いかもしれません。でも人間は表面から見える部分だけではなく、すごく奥行きがあるんです。私にも迷いや弱い面はあるし、それを認めることは自分を大切にすることに繋がると思う。私のこうした発信も生き方のひとつの例に過ぎないですが、それぞれの人が自分を認めて労るきっかけになったら嬉しいですね。」

隙のない美しさより、自然体な魅力に憧れる

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人生の選択の一つひとつがその人の美しさを形成する

「10代や20代前半の頃は隙のない完璧な美に憧れていたけれど、20代半ばから自然体な中から滲む魅力に惹かれるようになりました。ゆとりがあって笑顔で過ごしている人を見ると素敵だなと感じるので私の中では心躍るものを大切にすることが美しさと紐づいているんです。きっと海や山で自然に触れながら楽しく過ごしていたら、一人でいても誰かと一緒でも、頬がほんのり赤くなって輝いているはず。そういった一瞬一瞬の人生の選択がその人の美しさに繋がっていくんだと思います。」

人生の第2章がようやく始まった気がします

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自分の心に嘘をつかずに思う道を進んでいきたい

「ひたすらに走り続けた日々や自分自身を見失っていた時期を経て、ここからがようやく再スタート。人生の第2章が始まったんだな、と感じています。今までは気持ちを押し殺して踏ん張っていた部分が多かったけれど、自分を知ることができた今はもう辛くなるような選択はしないと思う。未来には楽しいことしかないだろうなって信じることができますね。明確な設計図は特にないものの、常に頭の中にあるのは心に嘘をつかずに自分の思う道を進んでいけたら、ということ。もちろん、行き当たりばったりにはならないようにしなくてはいけないけれど(笑)、世界情勢をはじめ様々なことが急激に変化する時代では対応力をつけることが大事だと思うんです。敷かれたレールに乗っかっていくことが安全かつ幸せだと感じる人もいますが、“ここに行きたい”“これをやりたい”という自分の感覚に従って道を選択していく軽やかさこそが私の理想。基本的に慎重な性格ですし、それが叶わない時期もあるけれど、どんな時も自分を信じる強さを身につけていきたいなと思っています。」

MAQUIA 6月号
撮影/伊藤彰紀〈aosora〉 ヘア/KENICHI〈SENSE OF HUMOUR〉 メイク/Haruka Tazaki スタイリスト/影山蓉子〈eight peace〉 取材・文/真島絵麻里 企画・構成/木下理恵(MAQUIA)

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