普段、何気なく摂っている「塩」は、摂り方次第で体や肌にマイナスにもプラスにも働くから正しい方法を知っておくべき。いま改めて知りたい、美容に効く塩の使い方を解説します。
この2つを制すれば美肌力も健康力もアップ!
「糖」と「塩」のQ&A
お話を伺ったのは
ソルトコーディネーター
青山志穂さん
塩のプロを育成する一般社団法人日本ソルトコーディネーター協会代表。塩の魅力を伝えるエバンジェリストとしても活動。著書は『免疫力を高める 塩レシピ』(あさ出版)など。
「塩」と「美容」
Q 美肌にいい塩って?
A 硫黄やマグネシウムが多い塩
「皮膚や爪、髪などのたんぱく質を合成する働きやデトックス作用のある硫黄を含む塩、代謝を助ける酵素の働きを保つマグネシウムを多く含む塩が美容におすすめ。パッケージに記載された成分表を見て選んで」(青山さん)
Q 塩でマッサージする場合の注意点とは?
A 粗塩はNG。強くこすらず、終わったら、しっかり落として保湿を
「塩でマッサージをするときは、粗塩を選ぶと肌を傷つけてしまい、色素沈着などの原因にもなるのでNG。サラサラの細かい塩を選ぶこと。また、やり過ぎると角質を落とし過ぎるので週に1回程度に」(青山さん)
Q 塩でマッサージをする場合、おすすめの方法とは?
A ペースト状にして小鼻や頭皮のマッサージを
「塩でのマッサージには古い角質を取り除いたり、むくみを解消する効果が。粒が細かい塩を選んで、お湯やオイルやはちみつなどを混ぜてペースト状にし、小鼻や頭皮、かかとや肘などを優しくマッサージして」(青山さん)
頭皮マッサージ
手のひら1杯分を頭にのせ、塗り込むようにマッサージ。終わったらトリートメントをして保湿を。
小鼻マッサージ
ペースト状の塩を指先に付け、小鼻に当てて円を描くようにマッサージ。Tゾーンの場合も同様に。
Q バスソルトにはどんな効果がある?
A 発汗作用が高く、体の温め効果が大
「バスソルトは発汗作用があり体の温め効果大。塩化マグネシウムや硫酸マグネシウムが含まれたものならより発汗作用が高め。また、バスソルトににがりや、硫黄が多い岩塩をプラスすると美肌効果アップ」(青山さん)
A 通常の「雪塩」より3倍細かく、バスソルトやマッサージソルトに。雪塩ミネラルソルトホームスパ 250g ¥1980/パラダイスプラン B 古代海水から精製した天然岩塩のバスソルト。4種の天然ミント成分配合。クナイプ バスソルト スーパーミントの香り 850g ¥2640/クナイプジャパン(限定品)
Q エプソムソルトも塩? どんな効果がある?
A 塩でなくマグネシウム。温め効果や保湿効果が
「エプソムソルトは硫酸マグネシウムで入浴剤として人気。マグネシウムを経皮吸収でき、お湯の塩素を中和し、温め効果が高いのも特徴。より美肌効果を求めるならにがり(塩化マグネシウム)を50ml程お湯に入れるのもおすすめ」(青山さん)
A 「粟國の塩」が炊き上がるときにできる天然にがり。粟國のにがり 500ml ¥1620/沖縄海塩研究所 B 瀬戸内海で抽出され山梨県で製造。国産 エプソムソルト シークリスタル オリジナル 入浴剤 計量スプーン付 4kg ¥1790/ヒロセ
MAQUIA7月号
撮影/岡﨑恒彦 イラスト/二階堂ちはる 取材・文/和田美穂 企画/髙橋美智子(MAQUIA)
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