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LiLiCoさん「自立して、自分を客観視できるのが大人の恋愛」

恋愛・結婚

2017年に当時純烈のメンバーだった小田井涼平さんと結婚したLiLiCoさん。お互い47歳ということで大人結婚が大きな話題に。「仕事でもメンズでも欲しいものは手にいれる」「モテてしょうがなかった」という肉食女子の代表格が語る「大人の恋愛」とは?
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LiLiCo 1970年、スウェーデン生まれ。18歳の時に来日し、歌手デビューを夢見るも、所属していた事務所が差し押さえにあい、5年間車でのホームレス生活を送るなど波乱万丈の20代を経験する。2001年からは映画コメンテーター、プロレスラー、ジュエリーデザイナーとしても活動。現在は声優やナレーター、ラジオパーソナリティ、エッセイストとしても幅広く活躍中。出演する「ALL GOOD FRIDY」(J-WAVE 毎週金曜日11:30~16:00)放送後に配信のポッドキャスト「KOIKUCHI FOLLOW ME」も大好評。

47歳で結婚しましたが、主人に会ってから他の人に目がいかなくなりました。若い頃は彼氏がいても「あいつに抱かれたい♡」みたいな目移りがあったんですが(笑)。主人を本当に愛しているから、本当のパートナーに出会うとこれほどまでに変わるんだなと実感しています。結婚したら夫とのSEXが最後になるわけだけれど、私はそんなに惜しいとか心残りだとか思わなかったな。だってそれまでにいっぱいSEXしましたから(笑)。もちろん20代で結婚して、その人一筋だと思える人は幸せだろうけど、私みたいにあれこれ紆余曲折あって巡り会えたのも幸せ。色々見てきたからこそ、この選択が過去イチだと信じられる、それも大人の恋愛のひとつの形だと思います。

自分自身が確立できていないと大人の恋愛はできない

大人の恋愛と定義されるのは「落ち着いた恋愛」だと思います。イチャイチャするだけではなく、信頼関係がベースになっているものではないでしょうか。ちゃんと仕事して遊んで、その上で愛している人のことをきちんと想えるものだと思うんです。そのバランスが整っていて、何も犠牲になっていない。それにはまず気遣いが大事ですが、気遣いができるということは自分に余裕があるということです。
自分に余裕がない=自分に自信がないとも言えます。連絡がないとか、構ってもらえないとか、他に女がいるんじゃないかとか、そんな不安に押しつぶされるのは、自分自身に自信がなく、満足もしていないから相手に過剰な期待をしてしまう、それが原因なんじゃないかな。
どこに行っていたの? 誰と喋っていたの? 誰と連絡取り合ってるの? という嫉妬や疑念は自信のなさの表れですから。
私も若い頃は不安で連絡してしまうこともありました。でも、実は私の方が彼氏から聞かれていたの。「仕事か?俺か?」みたいにね。「でも生放送中に電話できないよ!」と言ってケンカになっていました。「あなたがそう聞くなら、私は仕事を選ぶよ」と返していましたね。
自分が自分の人生を良くするために努力を重ねて、ある程度の成果を出せていて、いろんな経験をしていると恋愛面でも自分に合った相手かどうかを判断できるし、状況を見極められるもの。それが大人の恋愛ですよね。
やみくもに誰かを好きになるとか、好きになった相手に依存するなんて未熟な人間のやることだし、大人の恋愛とは言えないと思います。
・・・と今は言っている私も、昔はフラれるとマットレスが凹むくらいずっとベッドの1箇所に座りきりで動けなかったほど(笑)。毎日午後2時に起きてテレビ見て夜中に寝る生活から数ヶ月抜け出せなかったことも。それほど恋愛に依存していた時期もあるの。
でも主人と出会う前、それこそ40代に入ってからは、たとえ振られても3分で立ち直りました。恋愛に限らずいろんな経験を積んで自分自身が仕上がってきた、自信が持てるようになっていたからだと思います。

経験を積む=男の“アレ”のバリエーションを知るのもマスト!

経験を積むのは本当に大事で、つまり男のバリエーションを知ることもマストね。いろんな男を知っていろんな“肉棒”があるんだということを理解すること(笑)。恋愛って仕事とある意味似ていて、場数を踏んで経験ができてくると解決法や対処法がわかってくる、自分のトリセツもわかるようになるの。
だから、日本のアイドルの恋愛禁止、というルールはやめた方がいいんじゃないかしら。卒業してルールから解放された時に、男の種類を知らないから変な男と付き合ってスキャンダルになる、みたいなことが多いでしょ?(笑)。あれは気の毒だと思っちゃう。

大人の恋愛を仕上げてくれる最終関門は「自分を知ること」と「客観視」

恋愛には場数が必要だけど、でもその前にまず、自分を知ることが大人の恋愛には不可欠だと思っています。自身を客観的に見られることが大事かな。例えば自分が男だったら自分と付き合いたいかどうかを考えること。自分が男だったら自分自身となんて付き合いたくない、と思うのだったらダメなところを直すことも考えないとね。でも、若い頃の恋愛って自分のことを棚に上げて相手に期待しがちでしょう? それが恋愛を潰すし腐らせるんです。
みんな、幸せになりたいから恋愛するんだと思うけど、重要なのは誰かに幸せにしてもらうことじゃなくて「相手を幸せにすること」。私も主人を楽しませたいし、幸せにしたいと思って好きになったし、結婚したもの。
でもね、もっと言えば、いちばん大事なのは自分が自分を幸せにすること。幸せって自分自身でしか作れないものなの。
肉棒のアレコレを知って自分自身を知る。でないと大人の恋愛にはたどり着けないわね。

取材/柏崎恵理

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