秋になってから肌のくすみが気になっていませんか?紫外線や高温多湿にさらされてお疲れ状態の肌を夏が終わってもそのまま放置していると、くすみやシミなどが増えて一気に老け見えしてしまうのです。そこで、やりがちな肌へのNG習慣を紹介。今日から参考にしてみて。
【7:00】グッモーニン!朝は毎日オレンジを搾った柑橘類のジュースでって決めてます
Bad!:柑橘類を食べて紫外線を浴びるとメラニンが生成されてしまいます
「レモンやオレンジなどの皮や果肉に含まれるソラレンは肌の紫外線に対する感受性を高め、日焼けしやすくなります。朝はソラレンが入っていないキウイ、苺、ぶどう、バナナなどを食べ、柑橘類は夕方以降に食べるようにしましょう」(慶田先生)
【9:00】今日はヨガレッスン。きゅうりのパックで活き活き肌にしてお出かけ
Bad!:きゅうりパックで肌が明るくなることはない。かぶれる危険も
「きゅうりなどの植物で肌が明るくなることはなく、むしろ『かぶれ・かゆみ・赤み』などの炎症が心配です。手作り化粧品も肌に合わないことがあるため、化粧品として一般に販売されているパックやシートマスクを使いましょう」(慶田先生)
【10:30】タワマン高層階に住むお友達のお家でヨガレッスン。家の中だし、涼しいし日焼け止めは必要なし
Bad!:室内にも紫外線は入ります。高層階ほど微差ですが紫外線量UP
「完全遮光カーテンで真っ暗にしない限り部屋の中にも紫外線が入るため、日焼け止めが必要です。またマンションの階層により、ごくごく僅かですが紫外線量に差があります。具体的には標高が1,000m高くなるごとに10%日焼けしやすくなります」(慶田先生)
【12:00】ランチは近所のカフェへ。お出かけ前にはきちんと日焼け止めを。腕に沿ってタテに塗り込みます
Bad!:日焼け止めを塗る時は、クルクル〝円運動〟を心がけましょう
「肌のキメは三角形なので、腕に塗る際もクルクル円を描くようにして均一に塗りましょう。一方向に塗ると肌に塗りムラが出てくるのでうっかり焼けの原因にもなります。クルクル回しながら2回塗りすることで隙間焼けを防ぐことになります」(慶田先生)
教えてくれたのは……銀座ケイスキンクリニック院長 慶田朋子先生
豊富な知識と丁寧な解説でTVや雑誌などでも大人気の美女医。日焼けのメカニズムから日焼け後のリカバリーまで知り尽くした“美肌作りのエキスパート”としても知られる。
2023年『美ST』11月号掲載
イラスト/平松昭子 取材/山田正美 編集/岡村宗勇