つい一辺倒になりがちな味噌汁ライフ。が!味噌のチョイス、具材の組み合わせ、調理法をひと工夫するだけで、目からウロコの味に出会える。そんなレシピを料理家のコマツザキ・アケミさんに教えてもらいました。
味噌汁が好きで、いかに楽しく、ラクに作れるかを日々研究しています。味噌汁の魅力は、バランスよく栄養がとれるし、体が温まるし、手を替え品を替えることで無限の楽しみが生まれるところ! 紹介するのは、良心価格の食材を使いながら、素材本来のうまみや化学反応を生かした作り方。「料理はしない」とか「味噌汁を作るの、面倒」という人にも挑戦しやすい、“市販のだし”を加える必要がない簡単レシピです。味噌だけ“ちょっといいもの”を選ぶのがコツですね。
【焼きガニ風味の味噌汁】
あら不思議♡ お湯を注げばここは料亭!?
市販のカニ風味のかまぼこは、だしで煮なくても、焦げ目をつけるだけでうまみ倍増! きりっとした赤だしと最高のペアリング。
作り方:市販のカニ風味かまぼこ(約70g)はグリルかトースターで焦げ目がつくまで焼く。お椀にカニ風味かまぼこ、味噌(小さじ2〜)、小口切りした万能ねぎ(大さじ1)、クレソン(適量)を入れ、熱湯を注ぐ。お好みでさんしょうをふっても。
【サラダチキンとミニトマトの味噌汁】
プロテイン♪ 買わなくたってかなう美ボディ
市販のサラダチキンはかじるだけにあらず。ほぐせば具になり、軽く煮るだけでいいだしも出る。かたくなるので最後に加えるのがコツ。
作り方:鍋にオリーブ油(小さじ1)を入れ、4等分に切ったミニトマト(6個)、パクチーの茎(2本分)、角切りにした玉ねぎ(1/4個)をトマトがくずれるくらいまで炒め、水(150ml)を加えて中火で煮る。味噌(大さじ1)を加え、ふたをして弱火で約2分煮る。市販のサラダチキン1/2枚(約55g)をほぐして加え、こしょう(適量)をふり、パクチーの葉を加える。
【レタスとツナのミルク味噌汁】
玄関を開けて5分でいただきます
すでに加工ずみのツナと、一瞬で火が通るレタスで作る究極のタイパレシピ。ツナはオイル漬けを使うと、より深いコクが出る!
作り方:鍋に水(100ml)、オイル漬けのツナ(50g)を入れて中火にかけ、煮立ったら牛乳(100ml)とレタス(2枚分)をちぎって加える。味噌(小さじ2~)を加え、黒こしょうをふる。
【冷凍かぼちゃとなすの黒ごま味噌汁】
わが家の銀世界、のぞけばお宝ザックザク
野菜の高騰が続く今こそ、冷凍野菜にフォーカスするのは手。ひき肉は片面だけ焼き色をつけるとジューシーな口当たりに。
作り方:鍋にごま油(小さじ1)を入れ、豚ひき肉(50g)を混ぜずに底面だけを色よく焼き、冷凍かぼちゃ(2~3切れ)、冷凍なす(4切れ)、水(150ml)を加え、中火で加熱する。煮立ったらふたをして弱火でかぼちゃを温める。味噌(小さじ2~)を加えて約2分煮たら、黒ごま(適量)、小口切りした長ねぎ(適量)をのせる。
【ゆであずきとトックのほの辛味噌汁】
コチュジャンで推しへの献上夢抱く
市販のあずきの水煮は、栄養たっぷり&甘くないから実は普段の料理にもってこい! 韓国餅のトック、コチュジャンで韓国愛を叫ぼう。
作り方:鍋に水(150ml)、市販の無糖あずき水煮(50g)、トック(50g)、万能ねぎの白い部分(3本)を斜め切りにして加え、弱火でトックに火を通す。味噌(小さじ2~)、コチュジャン(小さじ1)を加え数分煮て、斜め切りにした万能ねぎを加える。
【発酵三昧味噌汁】
隠し味“飲む点滴”で自発光☆
お湯を注ぐだけなのに圧巻の美味しさ。甘酒、味噌、キムチの発酵食品のうまみやコクがキラリと光る☆かつおぶしはたっぷりめで。
作り方:お椀に米麹タイプの甘酒(大さじ1)、キムチ(大さじ2)、小口切りした長ねぎ(大さじ1)、味噌(小さじ2~)、かつおぶし(適量)を入れ、熱湯を注ぐ。
【アボカドとチーズの味噌汁】
多国籍食材でピースな世界を願う朝
アボカドもセロリも食材としてクセがあるけれど、チーズがつなぎ役になって圧巻の美味しさに。トロトロ、シャキシャキ、食感も◎。
作り方:鍋に水(200ml)、薄切りにしたセロリ(1/4本)を入れて中火にかけ、煮立ったら角切りにしたアボカド(1/2個)を加え、ふたをして2分ほど煮る。味噌(小さじ2~)、ピザ用チーズ(適量)を加え、あればパプリカパウダー(適量)をふる。