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[ジェーン・スーさん×堀井美香さん]50代ってぶっちゃけどうですか?

創刊した14年前は40代に向けた雑誌だった美STですが、当時の読者たちが今、50代のステージへ。なんだか元気で、ずっと綺麗で、やけに楽しそう!と30代40代、もっと年下の世代からも注目が。「こんな50代いいな」を代表する、このお二人からスタートです。

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(左)堀井美香さん・(右)ジェーン・スーさん

堀井美香さん 51歳
元TBSアナウンサー。柔らかで落ち着いたナレーションから、太く低い声、コミカルな声までこなすベテラン。飾らない可愛らしい人柄と時に見せる奇想天外な発想、発言が大人気。出身地秋田で開催された朗読会が好評で、’24年東京でも開催予定。長女・長男は独立し町田で夫と二人暮らし。

ジェーン・スーさん 50歳
コラムニスト、ラジオパーソナリティ、作詞家。文京区生まれ。レコード会社、眼鏡メーカーを経て本誌連載をはじめラジオなどで活躍。TBSラジオ「ジェーン・スー生活は踊る」は今秋から3時間放送に拡大。ユーモアを交えた軽快な喋りと独特の文章に共感しファンになる人があとを絶たない。

50代という人たちがいるのは知っていた。こっちが川の向こう側なんだ!

スーさん(以下ス):若い頃は50代って言われてもピンとこなかったし今年50になったばかりだけど、いざなると、こっちが川の向こう側なんだって思えて。この先必ず人生に終わりが来るんだって体感として分かってきた。ネガティブなことじゃなく、じゃあこの先何ができるか考えるようになったのが変化かな。
美香さん(以下美):50代が人生の折り返し地点なら、これからは無理せず自分がやりたいこと好きなことをしようって。退職してフリーになったこともそうです。前は他人の目や評価を気にしていたけど、今は全くない。執着することがなく、気が楽になりました。
ス:ただ、本当に体力はなくなったね。疲れは溜まるし回復は遅くなるし、確実に老いてる感じ。だって早く寝たって必ず中途覚醒しちゃうもん。ぐっすり眠れないんだよ。寝るって体力が必要で、潜水しているようなもんなんだって。ラジオのゲストの医師から聞いたことある。体力ないから無理なんだよね。
美:私もスーちゃんと一緒。仕事と仕事の間に歩いて移動してそれをウォーキングってことにしてるよね。
ス:私は体が大きいことを年齢とともに自己受容できるようになったのに、健康診断の数値が悪くて“死”をつきつけられた気がした。痩せればすぐ改善するって言われて、見てくれとかじゃなくて、死ぬとか数値とかなんだなぁ…って。NHKの「あさイチ」に出るのに自分的に89kgは!!って、2カ月で80kgまで痩せたのよ。マイクロダイエットとウォーキングでね。この組合わせ、オバさんくせぇ~!って(笑)。

私たちはMEGUMIと田中みな実にはなれない

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ス:この二人にはなれないとは思いつつも、’22年が私の美容元年でレーザートーニングとハイフ、顎に脂肪溶解注射、二の腕ハイフもした。完全に自己満足の世界でもう一度やるかと言ったら分からないけど。毎日のスキンケアの方が結局大事で、肌って排泄器官だから塗るより落とすに重きを置いています。クレンジングはオイルよりミルク、定期的にクレイで古い角質を落とすとか。季節の変わり目は敏感に傾くからたっぷり保湿して、沁みる時はヒルドイドだけ塗る時もあるよ。
美:私はたま~~に24時間やっているエステに行くくらいで、重視していることと言えば保湿かな。収録スタジオは乾燥しているところが多いので、ミスト化粧水を持ち歩いてシュッと吹きかけて肌が乾かないようにしてる。車にも置いておいたり。

誰のためでもなく自分のため。でも“ちょっと無理して働く”をいつまでやるか?

ス:美香ちゃんて私と違って計画性があるじゃない?あるのよ。いつまで働くとか人生設計立ててる?
美:この仕事は有限と思うけどオファーがある限りは。働くことが好きだから話すことに拘らずこの先全然違うことでも天職!って思ってそう。
編集部:働くのは自分が輝くため?
ス:うーん、自分が輝きたいではないね。何だろう、「働くのが好き」は「好きだから食べる」に近くて「健康になれるから食べる」ではない感じ。働けるうちは働いていたいだけ。ただ本当に無理がきかない年齢なので、いつもヘトヘトで帰ってきてバタンキューで、自分のベストな仕事量を知らなきゃなとは常に思ってる。80代の親を見て、あと30年くらいは動いて働いていたいなと思ったりもして、つまりお互い健康管理はしっかりしなきゃね(笑)。

2024年『美ST』1月号掲載
撮影/芦澤周 ヘア・メイク/RYO スタイリスト/槇佳菜絵 撮影協力/バックグラウンズファクトリー 取材/山田正美 編集/矢實佑理

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