「今日もできなかった……。」時間の使い方がうまくいかず、ネガティブな気持ちを抱えていませんか? 自分らしく充実した毎日を送るには、どのようなことを意識するとよいのでしょうか。心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんに、幸福度が高い人がやらない時間の使い方を教えていただきました。
教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』(KADOKAWA)がある。
幸福度が高い人が“やらない”時間の使い方
時間は誰にでも平等に1日24時間。ということは、時間に対する意識や使い方で、幸福度が高いか低いかが分かれるのです。
「何をすれば幸福度が高くなるのか?」幸福度が高い人がやらない時間の使い方をご紹介していきます。
仕事を嫌々しない、仕事時間をのばさない
幸福度が高い人は、仕事を楽しんでいます。
仕事時間を1日約8時間とすると、起きている時間の約半分は仕事なのです。その時間を、自分のスキルを世の中に役立てられているという捉え方で楽しんでいるのです。
そして、プライベートと仕事の線引きも上手。ビル・パーキンス氏の著書『DIE WITH ZERO』によると、お金を持っている人たちが死ぬ前に感じる後悔に「働きすぎなかったらよかった」というものがあります。
幸福度が高い人はダラダラと仕事をせず、仕事の時間を無駄にのばさずにプライベートも大切にしています。
経験のための時間をムダにしない
幸福度が高い人は、経験を重視しています。ですから、やりたいと思ったことはすぐに取りかかる準備をします。
例えば「いつか旅行に行きたい」と思いながら、数か月も経ってしまった。なんとなく未だに行けないまま何年か経過してしまった。なんて人はいないでしょうか?
幸福度が低い人は、なんとなく時間もお金も流してしまっている人です。そして、“なんだかつまらない、変わり映えのない毎日だ”と感じています。
一例を挙げると、毎日コンビニでなんとなく買う250円の買い物をしたとして、1年で約9万円です。ちょっとした旅行や、行きたいイベントの費用になります。
経験と得られる感情を重視して計画を立て、そのために時間とお金を調整する。幸福度が高い人は、自ら幸福度をアップさせるライフスタイルを構築しています。
休日を寝だめのために使うこと
不規則なライフスタイルで、疲れを取るために休みの日は昼過ぎまで寝てしまう人はいませんか? 疲れが取れないどころか、逆効果になります。
動くのも面倒で、1日中スマホやTVを見て夜になってしまい、ちょっとした自己嫌悪に陥る人も少なくありません。
規則正しい生活で、健康や脳、ストレスを調整しているのが、幸福度が高い人たちがしている時間の使い方です。
気持ちのよい時間を過ごした、自分にとって良いこと、成長できる時間の使い方ができたと思えるのは、幸福度が高くなる条件のひとつでもあります。睡眠のバランスもチェックしてみてください。
自分にとって楽しいことや時間は、ひとりひとり違います。
20代には20代にしか楽しめないこと、30代、40代も、それぞれ楽しいと感じるものや興味を持つものも変わりますし、健康状態も違います。だからこそ、幸福度が高い人は、今を当たり前に流すような時間の使い方はしないのです。
今のあなたにとっての、時間配分のベストバランスを考えてあげてくださいね。