整理収納コンサルタントの須藤昌子です。片付けるために「○○しましょう!」という言葉を沢山重ねていくと、「やる事ばかり」になり、もうそれだけで疲れませんか?やるべき事って並べると沢山ありますから、優先順位をつけるためにも「しないこと」を決めることをお勧めします。そうすれば、気持ちもラクに片付けも楽しく出来るのではないでしょうか。
①置きっぱなしにしない
帰宅してリビングのソファーの背もたれに、脱いだコートを置くとか、持ち帰ったカバンを床に置く。自然にやってしまいがちな行動ですよね?
それが続くとそこに置くのが当たり前になってしまい、お部屋はどんどんモノでいっぱいに変わっていきます。
それを避けるためにも、「置きっぱなしにしない」と決めて、自分がリビングから移動する時に脱いだものを自分の部屋へ持って行くとか、帰宅したらリビングでコートを脱がず自分の部屋で脱ぐようにするなど、置きっぱなしにしない心がけをするようにしましょう。
②後回しにしない
郵便物が届いて、何が届いたか?を見る時間を先延ばしにしてしまう事って、よくありますよね?
ですがそうしてしまうと、やがて郵便物の存在も忘れてしまう事もありますから、後回しにしないようにしてみませんか?
手にした今封書を開け、保管が必要か?不要なモノなのか?を判断して、即行動する事。そして置きっぱなしにしてしまうようであれば、しっかりとした置き場所を決めておくことも大事になります。
後回しにしても、やる事は減りません。逆に「後で」と思ったことは、どんどんたまっていきますから、後の自分のラクのためにも後回しにしないと決めてみましょう。
③安売りに心動かされない
「2個買うと1個分が10%引き」、「今だけ200円引き」なんて言葉に、心躍ってしまう方も多いと思います。
ですがそうして手に入れたモノは、収納場所に収まらないばかりか、収納からあふれたり置き場所があちこちになってしまう可能性もあり、持っている数も持っている事すら忘れてしまう場合もあります。
そうなると、モノであふれた部屋にうんざりしてしまうときがやって来るかもしれません。
安さに目を向けがちですが、安くて手にしたもので日々の暮らしがモノに圧迫されるのは、ちょっと残念だと思いませんか?
安売りはまた必ずやりますから、「安売り」の言葉に騙されることなく、毎日の快適な暮らしを維持できることを優先してみましょう。
④買いだめしない
これが無くなったら困る、これはすごく良いモノだから常に持っておきたい。なんて不安になるから、買いだめして安心していたい方も多いと思います。
ですが持ち物を収納するスペースも、把握できる量も限られています。
またモノは、パッケージを開けていなくても使っていなくても、どんどん劣化していきます。
買いだめしていざ使おうとしたら使用できなくなっていたなんて、もったいないですし、収納スペースもぎゅうぎゅうでは、使いにくくなりストレスの原因になるかもしれません。
収納に収まって使い切れる量を持つように、「心配」「心配」と思う気持ちに振り回されず、自分で上手にコントロールしながらの暮らしをスムーズにしていけることを選んでいきましょう。
自分の快適さを優先して
「これをやる」「これをしなければいけない」という事ばかりを決めてしまうと、出来なかった時の自分を責める気持ちや縛られる窮屈な思いで、ストレスに感じてしまう事もあると思います。
毎日の暮らしをもっと楽しめて、快適な心持ちで片付けが出来るように「しない」という事をルール化していく事をお勧めします。そうすれば、肩ひじ張らない余裕ある片付けが出来るのではないでしょうか?