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文芸評論家・三宅香帆さん、推し作品を熱烈プレゼン!「世界をもっとよく知るための本」

わかりやすい文章と私たちの感覚にぴったりくる本のセレクトや評論が大人気の文芸評論家・三宅香帆さんに、バイラ世代が今読んでおきたい名作をセレクトし、魅力を語ってもらいました!今回は「世界をもっとよく知るための本」を紹介。

世界をもっとよく知るための本

『2030年の戦争』

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『2030年の戦争』
小泉悠・山口亮著
日本経済新聞出版 990円
1982年生まれの軍事研究者二人が中国の軍備拡大、台湾有事などの国際情勢を背景に、日本が戦争に巻き込まれる可能性と今後、必要なことについて討論。国防を考えるきっかけに。

『中学生から知りたいパレスチナのこと』

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『中学生から知りたいパレスチナのこと』
岡真理・小山哲・藤原辰史著
ミシマ社 1980円
現代アラブ文学、ポーランド史、現代史の研究者3人が語るパレスチナ問題。世界で起きていることとその背景を知ることで、平和への定義や「世界史」の在り方への思索が深まるはず。

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「社会情勢、時事問題などについて知ったり、考えておきたいときは、活字でまとめてあるほうが、情報を自分の中で整理しやすい気がします。『2030年の戦争』は対談形式で読みやすい。今後、日本が戦争に巻き込まれてしまうのか?という点を解説してくれて、疑問や不安がクリアになるかも。『中学生から知りたいパレスチナのこと』は、パレスチナ問題について専門家が様々な角度から説明した一冊。1章が長くないので、気負わずに読めますね。タイトルには“中学生~”と書いてありますが、大人がニュースを深掘りするために読む本としても充分に濃い内容だと思います」

自分だけの文芸評論家像を発信することが目標!

「もっといろんな作品を読み、自分の中で感じたことを文章で表現して紹介していきたい。“書く”と同時に”話す”ことでも読書を身近に感じてもらいたいと思っていて、YouTubeなどでも情報を発信中。新しい文芸評論家像をつくりたいと思っています。メイク動画を観てやる気を出すように、私の書いたものやトークで本に親しむモチベを上げてもらえたらいちばん嬉しいですね!」

撮影/天日恵美子(人)、柳 香穂(物) ヘア&メイク/小澤 桜〈MAKEUPBOX〉 取材・原文/石井絵里 ※BAILA2025年6月号掲載

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