いよいよ令和元年が始まります! 平成とともに生きてきたアラサー女子はいま何を思い、新時代をどう受け止めているのでしょうか。20~30代の集まる総研メンバー200人に「令和について」リサーチしました!
文・伊藤順子
【アンアン総研リサーチ】
2019年5月1日、令和が始まります!
約30年間続いた平成から、いよいよ令和になる時はもう目前。テレビやスマホをガン見して発表を待ったあの日からもう1か月が経つのですね。さて、令和。みなさんはこの元号をどのように捉えているのでしょうか。20~30代女性の集まるアンアン総研メンバーにリサーチしてみました。
Q. そもそも、新元号になるのは嬉しいですか?
はい 34%
いいえ 18%
どちらとも言えない 48%
嬉しいが3割強、嬉しくないが約2割。正直、なんとも思わない人が半数近くを占めています。それでは、まず嬉しい人の声から聞いてみましょう。
嬉しい! 改元肯定派
「時代の変わり目に立ち会えることなんてなかなかないから。昭和・平成・令和と3元号をまたにかけて生きるってなんだかすごいことだなぁと思う」(31歳・自営業)
「新しい時代が始まる気がする。さまざまな”悪”を改めたり、当たり前だと思っていたことを見直せるイイきっかけになる」(30歳・会社員)
「平成は経済が右肩下がりで、大きな災害も多かったので、仕切り直しにしたい」(27歳・公務員)
「6月に出産予定で元年生まれになるから。新しい気持ちで迎えたい」(36歳・会社員)
「ウキウキする。自分も改めて、仕事など頑張ろうと思う」(30歳・自由業)
新元号になることへの期待感を持つ人や、何かを始めたり、気合を入れ直したりと、改元を心機一転のきっかけにする人が目立ちました。前向きで意欲的な人が肯定的に捉えているのかもしれません。
イヤ~! 改元否定派
「また新た元号を覚えて西暦と一致させて覚えるのが非常に面倒。混乱しそう」(34歳・公務員)
「海外にはそのような概念はなく、世代をわけるのも好きではない。なにかとカテゴライズして、安心感を得たり、窮屈感を感じたり、正直なくて良いと思う」(33歳・自由業)
「平成生まれが古い人間のように思われるから」(28歳・その他)
「昭和がさらに古い時代の人間になるから(笑)」(32歳・主婦)
冷静でもっともなご意見です。日本独自のものをどう捉えるかは人それぞれですが、こちらの考え方は少数派のようです。
そして発表されたのが「令和」。みんなの印象は?
日本中が固唾を飲んで見守るなかで「令和」が発表されました。1200年前に作られた日本最古の歌集、万葉集の梅花の歌32首の序文から引用したこの新元号、アンアン総研メンバーのみなさんのご意見は?
「これまで、20回程使われている “和” と今回初めて使われる “令”。今までの時代を大事にしながら新しい時代へ進むイメージでとても良いと思います!(30・会社員)
「平成に愛着があるぶん、違和感はあります。音感的にも感じ的にもあんまり好きではないです(笑)。でも、込められた意味を聞くと素晴らしいなと思うので、少し良い印象に変わりました」(31歳・自営業)
「響きが美しく、かっこいい」(28歳・公務員)
「出展が万葉集というのが良いし、書きやすい。最初、命令の令かと思って、トップダウンの社会になってしまうのではと一瞬、感じた」(36歳・公務員)
「元号に『〜女学院』をつけたらわかりやすいのですが、『令和』は清楚で落ち着いた感じがするので好きです」(24歳・公務員)
最後のコメントのようなユニークな回答もあり、全体として歓迎ムード。なかには、「意味や読みがわかりにくい感じがします」(29歳・会社員)や「今は違和感しかないです(笑)」(32歳・主婦)といった声も見られましたが、最初は戸惑いつつも、意味を知るとじわじわと納得しはじめた人が多いようです。
いずれは空気のようにそれが当たり前となる元号ですが、ワクワクしたり、戸惑ったり、元号でこんなにも心が揺れ動き、さまざまなことを考えるのは今だけです。せっかくなら、この貴重な瞬間に生きていることに感謝し、前向きに捉えて過ごしたいですね。
令和には「平和にさせる」という意味合いもあるそうです。ひとりひとりがその気持ちを携えていれば、本当の平和が訪れるのではないでしょうか。
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