彼と結婚を見据えた同棲。それは賢い選択ではあるものの、ときにあっさりと縁が切れるきっかけが訪れるものでもあります。とくに同棲期間中でもっとも多いトラブルといえば『お金問題』。結婚しているわけではないからこそ悩ましく、また深刻な問題なのだとか。そこで今回は、金銭トラブルによって関係が破綻してしまったカップルに協力をいただき当時のエピソードを教えていただきました。
生活費は完全折半だけど…納得いかずに同棲解消。
【リアルな夫婦生活】vol. 112
「家事や生活費はすべて折半にしていました。理由はとくになかったのですが、結婚していないので相手のお金を牛耳るっていうわけにはいきませんよね。必然的に折半派が多くなると思うのですが……私たちが問題だったのは彼が全く家事をしないことにありました。
もちろん、最初は生活費も家事もすべて完全に分担して公平に生活しようねと話し合っていましたよ。それで、うまくやれると思ったんです。でも、次第に彼は仕事が忙しくなり帰ってくる時間が終電間近に。となると、家事は早く帰ってきた私がやることになりますよね。私も仕事から帰ってクタクタなのに、疲れた体にムチを打つように洗い物をし、洗濯物を取り込み、料理をし.......。そのうち、自分の負担が大きいことがストレスになってきたので、彼にせめて生活費を多めに負担してもらいたいということを相談したら、彼は彼で『話が違う!』と逆ギレ。こんな彼では将来、子どもを産んだら絶対にワンオペ育児を強いられる!と危険を感じて別れを決意しました」(27歳・保育士)
年下彼がプチヒモ状態…これも割り切って我慢したけれど
5歳下の彼と付き合い始めてすぐ半同棲状態を1年くらい続けました。相手は学生だし、半同棲という状態だったので生活費の負担を強いることはありませんでした。
でも、私の家に入り浸ることが多くなって以降、生活費が倍以上かかってしまうことに。ほどなく正式に同棲したのですが、生活費のあらゆる負担は全て私が受け持つようになっていて、それについては彼も知らんぷり。だからといって、費用について文句を言う器の小さい人間だと思われたくない気持ちもある。まぁ、いずれ結婚するだろうし、そのまま割り切っていればいいかと思っていたのですが、彼の浮気が発覚したことや、生活費を負担しなかった割に貯金が全くなかったことなど、とにかくルーズな人だとわかって、同棲解消、関係も同時に終了しました。
こんなことならもう少し早い段階でお金について話し合うべきだったなと、別れた直後は後悔していましたよ。愛情がなくなったぶんだけ、お金についての後悔だけが憎しみを伴って強くなるので、まさに金の切れ目は縁の切れ目なのですね」(31歳・人材コンサルタント)
うまく乗り切るには状況に応じた話し合いが必要
結果的にお別れをしてしまったお二方ですが、彼女たちが同棲で得た教訓は「適切なタイミングでお金について話しあうことは必要不可欠」であるということだったよう。
確かに大事なことですが、いざ面と向かって相手の金銭状況を聞いたり、生活費に関する不満を伝えたりするというのは、想像以上にストレスがかかるもの。場合によっては不機嫌になってしまう人もいるので、伝え方にも十分な注意が必要なのかもしれません。
だからといって自分が我慢するばかりでは結婚生活を長く続けていくことも難しいでしょう。正当な権利だと思うことに対して遠慮はいらないのです。先々、 家事のほかに育児が待っているかもしれませんしね。
家事も育児も仕事の一環だと理解をしてもらえるよう、自発的な発信を同棲時代から訓練しておくのも良いかもしれません。