努力でカバーできる悩みとカバーできない悩みがある。とくに身長や骨格、体のパーツはサイズダウンすれば良いという話でもありませんよね。だからこそ自分の体を少しで愛せるように、魅力を活かしたスタイリングをすることが大切です。今回は、薄着の季節こそ悩みが多くなりがちな“肩幅広めさん”向けのおすすめ夏コーデをご紹介します。
イラスト、文・角侑子
【スタイリストの体型カバーテクニック術】vol. 79
シャツワンピースで肩幅をさりげなくカバー
肩幅広めさんは、無意識的にデコルテや肩を隠そうと露出の少ない服を選ぶ傾向にあります。しかし肩幅を隠そうと重ね着をしたり、オーバーサイズのトップスを合わせると逆に肩がたくましく見えてしまう場合があるのでご注意を。
ポイントは適度に露出をさせたメリハリコーデ。意外に思われるかもしれませんが、実は肩幅が広い方ほどデコルテラインは出したほうが女性らしさが生まれます。なので、鎖骨が見えるUネックのキャミソールやタンクトップをインナーに入れて、シャツワンピースをガウン風にはおるスタイルなどがおすすめ。鎖骨出しをして抜け感を表現しつつ、肩まわりは羽織りものでカバー。そうすると肩のラインが目立たず上半身も比較的華奢に見えるようになります。
深めVネックとドロップショルダーは鉄板トップス
肩幅広めさんがとくに意識して選ぶと良い鉄板トップスといえば“深めのVネック”と“ドロップショルダートップス”。深めのVネックは縦に切り込みが深いため、通常のVネックに比べて肩のたくましさを軽減させてくれる効果があります。
ドロップショルダートップスは最近トレンドの肩落ちされたデザインのことを指します。従来のトップスよりもショルダーポイント(肩の縫い目)が二の腕寄りに設定されているので普通に着るだけで華奢見えします。先にもお伝えしたように昨今人気の高いトレンドアイテムなので、今やどのお店にも必ずと言っていいほど展開されているのでぜひ、シャツ・サマーニットアイテムでドロップショルダートップスをゲットしてくださいね。
トレンドで攻めるならアシンメトリーデザイン
オシャレ好きさんの間でのみ人気が高まっているアシンメトリートップス。今年からあらゆるブランドで少しずつワンショルダーなどのアシンメトリーデザインのトップスが入荷しています。実はこのアシンメトリーデザインは肩幅広めさんとも相性の良いデザインなのです。
とくにワンショルダーなどは片方に袖があり、片方は袖なしなので目の錯覚を起こし通常のトップスよりも肩幅の広さを感じさせないものとなっているのでオススメ。ワイドパンツと組み合わせて足長効果も加えればオシャレ度UP間違いなしなので、ぜひ思い切って挑戦してみてはいかが?
似合う服を知れば、自分を好きになる
ご自身のボディをコンプレックスと捉えるか、チャームポイントと捉えるかでその人の内側から滲み出る美しさは変わると感じています。ボディメイクは努力でカバーできても骨格までを変えることはできません。だからこそ、ご自身の骨格を活かした似合う服で、より自分のボディラインを好きになっていただければと思います。自分に自信が持てるようになるためのオシャレを楽しんでくださいね。