意中の彼に好意を持ってもらいたい……。そんなとき、手書きの「ラブレター」を使えば成功するかもしれないという説が! その理由と、ラブレターが彼の心をわしづかみにする書き方を紹介します。
文・椎原茜
「ラブレター」と聞くと、「今の時代にあり得ない」「古臭い」なんて思うかもしれません。でも、意外と手紙は人の心に響くもの。メールやチャットが当たり前の今だからこそ、あえてラブレターという手段で彼の心をつかんでみませんか?
今回は、恋愛学の第一人者として知られる早稲田大学 森川友義教授に、ラブレターの書き方のポイントや例文をレクチャーいただきました!
「手紙」のメリットは「好感度が上がる」「手書きだからこその温かみ」
意中の相手に自分の思いを伝えたいとき、「手紙」を選ぶことはどんなメリットがあるのでしょうか?
結婚相談所のツヴァイが2018年8月から2019年2月に実施した「手紙」を婚活に活用するサービス「お手紙婚活サポート」において「手紙」を受け取った側、47名(20代~50代の男性:22名、女性:25名)に対して事後アンケートを行ったところ、約半数が「手紙」をもらって「嬉しかった」、約3人に1人が「お相手に興味がわいた」と回答したといいます。
またメールやLINEなどのSNSと比べて、気持ちの伝わり方に違いを感じたかという問いには、47%が「そう思う」、40%が「やや思う」と9割近い人が肯定的な回答でした。
さらに、ネオマーケティングが2016年2月に実施した「手紙と対人コミュニケーション力に関する調査」でも、71.0%が手紙を受け取ることで好意度が上がると回答しています。
また、著書『伝え方が9割』で知られるコピーライターの佐々木圭一さんは、手紙のメリットのひとつとして、「手書きだからこそ温かみや感情を伝えることができる」ことを挙げています。
これらのことから、ラブレターは、メールやSNSなどと比べて、より効果的に思いを伝えられる手段といえるのかもしれません。
彼のハートをわしづかみにするラブレターの書き方を伝授!
そこで森川教授に、意中の彼のハートをがっちりとつかむためのラブレターの書き方を教えていただきました!
1. 二度目のデートのお誘いを受けたいとき
森川教授 初めてデートをして印象が良く、もう一度相手からお誘いを受けたい場合には、「承認欲求」と「戦略的服従」を使うのが良いでしょう。
「相手から認められたい」という「承認欲求」を満たしてあげると、相手は自分に好意を持ちます。おすすめなのは「あいうえお」を使うこと。これは「ありがとう!」「いいですね!」「うれしいです!」「えらい!」「おもしろい!」の頭文字をとったものです。これらを手紙の中に散りばめるとよいでしょう。
「戦略的服従」は、“お願いごとをする”ことです。この2つを組み合わせると2回目も違和感なくお会いできるでしょう。
これらを踏まえた代表的な例文
「素敵なお店をご存知なのだと感心してしまいました。ありがとうございました。また、おいしいお店に連れて行っていただけると嬉しいです」
2. 相手から告白されたいとき
森川教授 お互いに好意を持っていることはわかっているのに、“なかなか告白してくれない”というタイミングには、「告白誘導戦略」がおすすめです。直接的に想いを伝えるのではなく、相手からの「付き合ってください!」を引き出すため、「付き合いたい」という思いを間接的にほのめかすのが重要です。
「告白誘導戦略」の代表的な例文
「こうして知り合えて本当に良かったと思っています。○○さんも同じように思ってくれているならば、すごく嬉しいです」
「もっと○○さんと同じ時間を共有して、お互いのことを深く知っていきたいというのが率直な想いです」
森川教授 お互いの関係性などによって、言葉遣いや表現などをアレンジしてみるのもよいでしょう。
ラブレターは、まさに自分の思いを伝えたいとき、相手に好意を持ってほしいときに使える、とっておきの手段といえそうです。ここぞ、というときに活用してみてはいかがでしょうか。
Information
森川 友義さん
早稲田大学国際教養学部教授。政治学博士(Ph.D.)。専門分野は日本政治、恋愛学、進化政治学。著書に『最強の恋愛術』(ロンドンブーツ一号二号・田村淳との共著、マガジンハウス)等がある。
佐々木 圭一さん
2013 年、コピーライターとして培ったノウハウを、『伝え方が9割』(ダイヤモンド社刊、2013 年)として出版。コピーライター、クリエイティブ・ディレクターのみならず、講演会の講師、テレビの MC、出演など、活動の幅を広げている。
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