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沈黙はOK? エレベーターで上司に会ったときのマナー

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

ヨダエリ(コラムニスト)

今回のお仕事ハックは「エレベーターで上司に会うと話せない」という女性のお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。

エレベーターで上司に会うと話せない

会社のビルのエレベーターで上司と遭遇して2人きりになったとき、何を話せばいいのかわかりません。たった30秒~1分ほどの時間ですが、挨拶したあと、緊張して何も言えなくなってしまいます。エレベーターで会ったときに使える会話術を教えてください。

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エレベーター、それは出会いの交差点。そして心の捜査線。ひそかにあこがれている別フロアの男性に遭遇したら、ドキドキしながらチラ見(するんかい)。仲のいい同期とは、心のおもむくままに雑談。でも、上司とは? どんな距離感で何を話せばいいの?

……ということだと思うんですが、このお悩み、「わかる!」という人と、「あんまり……」という人に分かれるかもしれません。

というのも、複数の会社が入っているビルの場合、エレベーターに大勢の人が乗るので上司と2人きりになりにくく、遭遇しても話せる状況じゃなかったりしますよね。

あと、情報漏洩に厳しい昨今、エレベーターでの会話を禁止している会社もありますし、基本的に外部の人がいる場所で仕事の話はNG。本来、エレベーターで会話をするのもマナーに反するともいわれています。

つまり、エレベーターで挨拶したあと無言。これ、客観的に見たらまったく問題ないのです。

おそらく相談者さんはエレベーターで上司と2人きりになるケースが多い環境にあり、沈黙してしまうのは「自分のコミュ力が足りないせいだ」と思っているのかもしれません。

が!

沈黙は悪ではないです。会議で意見を出してと言われているのに何も出せないとか、初デートで何も話せず相手の表情がどんどん曇っていったとかなら対策を練ったほうがいいかもですが、エレベーターでの沈黙は何も悪くない! 上司も気にしてないと思います。

逆に、エレベーターに乗っている数十秒間で気軽に話せて完結するネタを振れるのって、老舗クラブのママばりのスキルかと。

なので、まずは「沈黙=悪」の考えを捨てましょう!

エレベーターで上司に会ったら、挨拶や会釈くらいでいいのです。その上で、たまに会話をしたいのであれば、「今日はどちらでランチですか(でしたか)?」くらいでいいかと。昼休み開始時でも終了時でも使えますし、上司も聞き返しやすいので会話が続きます。

夕方以降なら、お疲れさまですのあと、「おなかペコペコです~」とか。雰囲気をやわらげますし、仕事に励んでいる感じも出ます。

あとは気温。「暑いですね」「寒いですね」「あったかいですね」「涼しいですね」……人の気分や体調を左右するテーマなので、誰にとっても唐突感がありません。

え? ヨダエリの答えがなげやり?(語感いい)

そんなことはないです! エレベーターならこれくらいで十分。私が上司なら、ちゃんと挨拶してきた時点で問題ナシ、がんばって話しかけてきた時点で花マルつけますよ!

POINT.

・マナーや情報漏洩防止を考えると、エレベーターでは無言でいい
・ただし挨拶や会釈は大事
・たまに会話するなら、ランチと気温は便利なテーマ

(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)

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