どこでも気軽に出会えるので、利用者が増えるマッチングアプリ。でも使っているとだんだん心が疲れてくる人も多いものです。その疲れ、どうして起きるのか理由を知っていますか? 実は簡単に予防し、そして効率的なマッチングアプリを利用することもできるのです。
イラスト、文・おおしまりえ
【おおしまりえの恋愛道場】vol. 33
マッチングアプリ疲れが起きたら手放したい心、やめたい行動
気軽な出会いとして利用者が増えているマッチングアプリ。でも使ってみると、だんだん相手を探したり会ったりするのが疲れてくることってありませんか? なかには「マッチングアプリ疲れ」を起こし、婚活自体をストップさせてしまう人も……。
せっかくの便利なサービス。効果的に使うためには、この疲れをうまく解消する必要がありそうです。ではいったい、マッチングアプリの疲れを解消し、より良い出会いを引き寄せるにはどうしたら良いのでしょう。
なぜマッチングアプリ疲れは起きるのか?
便利なサービスとわかっているのに、使うほどに疲れていくマッチングアプリ。ではなぜ、人はマッチングアプリで疲れてしまうのでしょう。そこには3つのストレスが潜んでいます。
判断するストレス
AにするかBにするか。生きるとは日々何かを決めることの連続です。今日のご飯。着る服。どのルートで行くか。何を話すか。何をするか。1つ1つは無意識に行っているものですが、この判断が多ければ多いほど、人はストレスがかかった状態になるといわれています。
今日食べるものを決めるくらいならまだ良いのですが、恋人探しを日々の生活の中に組み込むと、当然大きな決断のストレスが日々かかっていきます。「この人は合いそうかな」「この人はいい人そうだな」「この人は安定した収入があるな」などなど数秒に1回判断していく行為は、当然頭と心を疲れさせていきます。
着飾るストレス
マッチングアプリを利用する際、お相手にいい印象を持ってもらうため、大なり小なり人は自分を良く見せようとします。そんな気遣いの塊モードでメッセージのやり取りをすると、そりゃあ人は疲れます。疲れるどころか、「わかり合えてないから意味がない」とすら思うことも。
1番は普段どおりの自分を見せることが大事ですが、コミュニケーション慣れしていない人はそうもいかないため、だんだんとアプリ疲れがたまっていきます。
時間と成果のアンマッチストレス
仕事や運動などは、かけた時間と結果がリンクしやすいものです。しかし恋愛に関していうと、突然結果がバーンと出ることもあれば、時間をいくらかけてもいい結果に結びつかないことが多々あります。この時間と成果のバランスが見えない時期は、人はどうしても不安になっていくものです。
3つのストレス要因をご紹介しました。みなさんはこれらストレス、自覚していますか?
アプリ婚活がうんと進む2つのコツ
先ほどご紹介した3つのストレスは、意識することで多少緩ませることができます。それとあわせて、アプリ疲れを取り除き、マッチするチャンスをうんと広げる2つのちょっとした“裏ワザ”もご紹介します。
ただカンだけで選んでみる
いきなりすごい話ですが、相手選びをする際、多くの人は顔写真をじっくり見て、プロフィールを熟読し、この人となら合うかな〜と考えてから選択をすると思います。
でもこれ、無駄な事が多いんです!!
なぜかというと、お相手のプロフィールは着飾ったものですし、人の相性は厳密にいえば、共通の趣味で決まるものではないからです(もちろん趣味が同じだとより良いですが)。つまり究極をいえば、本能的な“ピンときた”を信じたほうがいい。
だからこそ、一度自分の心の声に耳を傾け、マッチングアプリといえど、カンだけで相手を選んでみてほしいのです。こうすることで、だんだん感覚的に相性のいい人を見つけられるようになるだけでなく、「この人なら合いそう」「この人なら年収いい」みたいな、頭で考えまくった余計な思考にも気づくことができ、疲れを回避することができるかもしれません。
「来月までに◯人会う」などゴールを決める
マッチングアプリを使う際、実は多くの人はこの明確なゴールを決めていません。「いい人がいたらいいな〜」なんてものはゴールとは言えず、むしろいい人の定義が不明なぶん、相手探しが迷子になることも…。
厳密に決めたゴールを守ることが1番大事なのではありませんが「来月までに◯人会う」といった具体的な数値目標は、婚活がダラダラ長引くことのストレスを和らげ、活動自体をメリハリのあるものにしてくれます。
また、ゴール設定の注意点として、極力自分でコントロール可能な結果を置くことは意識してください。
「男性から◯人デートに誘われる」
「◯人からいいねをもらう」
とかだと、あくまでも自分の頑張りではなく相手の行動、つまり運の要素がからみ、逆に心が疲れていきます。100%自分の頑張りで完結するゴールは難しいかもしれませんが、あくまでも自分の行動の結果達成できるゴール設定をしていきましょう。