「持つべきものは友だち」とよく言われます。それは分かっていても、彼氏や、好きな男性を優先してしまうことがありますよね。でも、友だちを大事にしていると、思いがけず自分の恋愛を手伝ってくれることも。そこで、“ナイスアシストと思った女友だちの言動”と題して、経験のある女性たちに話を聞きました。
文・塚田牧夫
「この子、今モテ期だよ」
「合コンに参加したとき。4対4だったんですが、ひとり気になる男性がいました。ただ、席が離れていて、話す機会がありませんでした。
すると、女の子の友だちが私を指して、“この子、今モテ期だよ”と言ったんですね。そのころ確かに、男性から食事誘われることが多かったんです。
その話が出た途端、男性たちの私を見る目が変わった気がしました。それで、気になっていた人も話し掛けに来てくれた。友だちに心のなかで感謝しました」ナツナ(仮名)/26歳
狙っている男が多いと聞くと、彼も意識せざるを得ません。一言で場の雰囲気を変えた友だちに感謝ですね。
「2人は帰り同じ方向だよね?」
「友だち何人かで飲みに行ったんです。そのあと、2次会でカラオケへ。終電の時間が迫っていたので、私は帰ろうとしたんです。
すると、かなり酔ってる女友だちが、ひとりの男友だちを指さして、“2人は帰り同じ方向だよね?”と言い、“タクシーで帰んなよ”と言ったんです。
その男性というのは、私が前から気になっていた人。ナイス! と心のなかで叫びました」カオル(仮名)/29歳
好きな人と2人で帰れるというのは、非常に嬉しいこと。しかも、お互い酔っ払いに付き合わされているという名目もあるので、自然と2人でタクシーに乗り込めるでしょう。
「家庭的な子がいいと思うよ」
「彼と付き合う前。私は彼のことが好きでしたが、可能性は低いと思っていました。なぜなら、彼は面食いで、歴代彼女がみんな美女だったからです。
それに対して私は、まったく可愛くない。長所といえば料理ができるぐらいだったので諦めていたんです。それがあるとき、急に食事の誘いが来て、そこからトントン拍子で話が進んで付き合うことに……。
あとで女友だちに聞いたところ、彼は、彼女に“付き合っても長続きしない”という相談をしていたそう。
すると、友だちが、“家庭的な子がいいと思うよ”と言い、私の名前を出したらしい。それがキッカケになったというので、心の底から感謝しました」マミ(仮名)/28歳
同性からの評価を頼りにする男性も多いようです。彼の場合も、素直に女友だちの意見を聞き入れたのでしょう。友だちを大事にしていれば、その友だちが自然といい噂を流してくれるものなのです。
“女がナイスアシストと思った女友だちの言動”をご紹介しました。
好きな男性にだけいい顔をしても、早々にそれが作りものであると気付かれるでしょう。逆に、好きな男性以外の友だちを大切にすると、思わぬところで助け舟を出してくれることもあるのです。
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